日高港湾にも良い釣果のうわさは無く、煙樹ヶ浜にはルアーマンが溢れていますが、鯵釣りのいい話は聞こえてきません。未経験なほかの釣りに手を出す余裕もなく行き場所に困って釣れなくなった浜ノ瀬や煙樹ヶ浜に名残を求めて徘徊しています。釣れなくなったとはいえこれらの釣り場は、小さな鯵が遊んでくれます。サイズで言えば夏の終わりごろの波止釣りのサイズでしょうか?
刺身にするには少し小さいぐらいのサイズです。それに時たま25センチ越えの良いサイズが混じりますから、他所の釣り場に比べればまだましな方なんじゃないかな?タコ釣りが本格的になって夢中になるまではこの鯵釣りの残りを楽しむことにしましょうか。それに今は小さなサイズの鯵も秋になれば25センチクラスになってメインのターゲットになるはずですので、少しずつ大きくなる鯵を楽しみに釣っていくのもいいんじゃないかな?
3月31日
しばらくぶりの浜ノ瀬です。煙樹ヶ浜に続けて通っていましたから、懐かしい感じで釣り場に歩いていきます。波止には、知り合いが二人先に釣っていました。名人と少し離れた所に住む40代くらいの釣り師です。どちらもよく知った人で釣り場は和やかな雰囲気です。
私が着いた時には、二人は既に釣り始めていて名人が1尾目を釣ったところでした。海面は静かでしたが、潮に流れがあって名人は仕掛けの下に錘を配したスタイルを私は仕掛けの上に錘が来るスタイルを選んでいます。どちらも名人に教えられた仕掛けですが、彼は今日は下錘でいくといって頑張っています。
「ならば」と私は上錘で頑張るつもりですが、流れがあるときは上錘というセオリーを教えてくれたはずの名人がどういうわけでこの仕掛け(下錘)にこだわるのかはわかりません。流れがあれば仕掛けと撒き餌の同調が重要なサビキ釣りですので仕掛けの下に錘を配さない方が有利なはずですよね。
結果は、少ないながらも私の方が多かった。竿頭です。わずか3人の釣りで一番だったと自慢しても始まりませんが、名人より多く釣れたことは、初めからわかっていたこととはいえうれしいものです。どうやら名人はサビキのハリスの長さをテストしていたようですが、終わりがけに「元の長さがいい」とぽつりと言ってました。どんなときにも改良を試みる姿勢は大したもんですよね。
4月4日
孫たちとバーベキューをしたりして釣りのチャンスを逸していました。久しぶりの鯵釣りに出かけます。中3日空けての釣行かな?前日には型が小さいながらも50尾以上と名人が大釣りしたようで「釣れてるから来い!」と誘われての釣行です。日によって増減はあるものの「ボーズ」ということは無いだろうと期待して出かけてみます。
煙樹ヶ浜は大阪方面からのルアーマンらで大盛況ですが、浜なら3密に関係ないのですが、波止はそうはいかない(狭い)と思われてるようで私の十八番のポイントは混雑していません。もちろん釣れていないのですが、どんなときにも釣る人はいるわけで名人が50尾以上という結果を残しているんですよね。
ところが、同じ日に何人か同じ場所で竿を出していたようですが、その人たちはほぼボーズの憂き目にあっていたということでこの時期のサビキ釣りは「誰でも釣れるサビキ釣り」というような簡単なものではなさそうです。名人に誘われてついていった私の釣果は以下の通りで、名人はこの時10尾でした。
で、「いったん帰ってまた来るぞ!」と潮止まりで4月4日の納竿をして(4月5日の)早朝の3時集合ということで4月5日の釣りをすることになりました。
4月5日
ホンの数時間前の釣りの仕切り直しです。それでも、此処で何度か経験したようにずっと竿を出し続けるよりはいったん家に帰って食事して寛ぐ方が体は楽なんですね。「さすが名人のやり方」良いこと教えてもらいました。それでも名人のようにうまく切り替えのできない私は我慢できなくて2時ころには波止に居ました。
名人が2時半ごろやってきて「少し早めに来たが上には上がいた!」と笑われましたよ。そんなこんなで私は3時前から、名人は3時過ぎから竿を出して釣れ始めたのが午前4時を回ったころ。時合いは30分もなかったくらいで「昨日より時合いが短い!」と名人が悔しがる中、港からの乗合船の出船を合図に納竿としました。
12時間のうちに2回の釣行は初めての経験になったのかな?普段の朝帰りならもたつく帰宅してからの片付けも難なくこなせて午前中の睡眠もバッチリでした。この方法、気に入りました。やはり何十年も釣りしてきた人はいろんなノウハウを持っていますね。で釣果の方はこの通りで、フライサイズの鯵ばっかりです。名人はこの倍くらい釣っていました。
いつどこにでも新しい発見はあるもので今回も「途中で一服すると楽」いう発見がありました。日高港湾が振るわない中、おかず釣りの目的のはっきりとは定まりませんが、続けてきた鯵釣りが、道筋を示してくれているような気がします。
タコ釣りイカ釣りといろんな誘惑もありますが、楽しめればそれ以上のことは無いので「その時々で楽しめる釣りをしていければいいのかな?」と今、おもっています。
では、また。