片方音の出ないアンプが手に入りましたので、修理してみます~Technics プリメインアンプ SU-V7~

「修理してみます!」とは言ったものの技術的に素人同然のためプロの方から見れば「お笑い種(ぐさ)」の修理顛末記だと思いますが、もしや?どなたかのご参考にでもしていただければ「幸い」という事でブログに書かせていただきました。今回の修理?も終わってみれば「原因はプロテクトリレーの接点劣化」という結果でした。

 

これは古いアンプにありがちなトラブルで、「トランジスタを外して吟味する」ような手の込んだ修理ではありませんでした。もともと長年不具合もなく作動していたアンプですからおかしな壊れ方はしていない筈。たいていは、接点不良などの経年劣化が多いんですよね。

 

MADE IN JAPANが一世を風靡した時代の品物で今の時代まで生きながらえてきたものですから中途半端な品物はありません。すべて当時の技術者が精魂込めて作り上げた物ばかりです。アンプにしてみれば部品のセーフティーマージンをキチンととって設計されていますし、一つ一つの部品の基本性能も良く、作りもしっかりしています。

 

この時代の日本製品を修理される方は当時の技術者の情熱に思いを馳せながら修理されると感慨深いものになるはずです。

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通電してみます

いつもの手順です。初めは通電することができるか?通電はしても「火花が飛んだり」「煙が出たり」しないかを確認します。慎重かつ丁寧に修理する人は「スライダック」(スライドトランス)と言うものを使って低い電圧から少しずつ電圧を上げて通電確認します。

 

電圧を上げる途中で不具合が見つかればダメージも少ないという考えです。古い家電製品は長らく通電していないものが多くていきなりAC100Vを通電すれば思わぬところに余計な不具合の出る場合が多いからです。いきなり「バチッ」で「煙モクモク」は勘弁願いたいですよね。

 

私の場合は、持ち込んでくる人がたいてい「予め通電してみて作動しないものを持ち込んで来る」ので、AC100Vの儀式は先に通過してきていますので、その結果も知ることができますし、「いきなりバチッ」の驚きも滅多にありません。「滅多に」というのは、どれだけテストしてあっても、単に通電しなかったというだけで何かの拍子でいきなり通電して「バチッ」といって「ギョッ」とする事もあるんですよね。

 

そんなときは焦らず素早く電源スイッチを切るだけです。「きちんとヒューズさえ入っていれば大事に至ることはありません」し、私は通電テストにはスイッチ付きのコンセント「元スイッチ」を通してテストしますので、そのスイッチを素早くOFFにするだけです。

無事電源が入りました

問題なく通電OK。プロテクトも「無事解除」されましたので「あれれ?使えるのかな?」と思いながらスピーカーとCDプレーヤーを繋いでみましたが、やはり「片方のスピーカー」から音が出てくれません。「やっぱりなー!」期待した分ちょっとがっかりです。

 

先ずは、確認作業開始です。どこが悪いのか探索します。アンプですから入力コネクタからオーディオ信号(ピーという音です)を入れてそれが何処を通って何処まで来ているか?調べてみます。今回は、プロテクトリレーが作動しています(カチンと音が出てる)のでこのアンプの音の出口(スピーカー端子)から入口(入力端子)に向かって順に辿っていくことにします。

 

アンプの入力端子にオーディオジェネレーターを繋ぎます。あ、その前にテスト信号の波形をチェックしておかないとダメですね。オシロスコープを繋いで確認です。こんな波形をアンプに入力するわけです。確認が終われば、オシロスコープをスピーカー端子に・・・おっと上手く繋げません。

上蓋を外します

スピーカー端子にうまくオシロスコープが繋げないので上蓋を外します。ついでに戸外に持ち出して「ササッ」とエアダスターで簡単にホコリを飛ばしておきます。「さてさて内部を拝見します」スピーカー端子の付け根(ボディーの内側)で測定できそうです。何とか接続できました。

 

接続したうえで「オシロスコープを確認」。「ん?」やっぱり片方の信号が出てきません。それでもプロテクトが外れる音が「カチッ」と聞こえますのでスピーカー端子に信号が来ていなければ、一つずつ上流の関所を調べて直しての地道な作業になりそうです。

 

詳しく調べる前に底の部分(このアンプは底の部分が外れて基板の裏側が見れるようになっています)がら、まずはリレー周辺の信号の流れを探ってみます。底の板を外す前に「安全のため電源プラグを抜くことを忘れずに」筐体を大きく動かしたりその場を離れたりするときには、たとえ電気が流れていなくても電源プラグは必ず抜くように心がけています。(私は)最近は物忘れがひどくなってきましたから特に注意が必要です。

リレーの接点が怪しい

写真が見当たりません(すみません)。基板(裏側)が見れるようにセッティングしたうえで再び通電して信号も入れておきます。そのうえでスピーカー端子から上流=リレーの出力側の信号は?来ていません。入力側は?来ています。どうやら此処で信号が途切れているようです。

 

もう一度確認のために電源が入ってプロテクトリレーのカチッ」という音を確認するところからやり直して間違いのないことを確かめておきます。「ふむふむ」このリレーの接点が怪しいようですね。再び電源プラグを抜いて感電防止に気を付けてリレーを外しにかかりましょうか?

 

ここからが修理作業です。まずはハンダごてを温めて「ハンダ吸い取り線」を使って外しにかかります。以前は、電動吸い取りきを使っていましたが、調子が悪くなって今は使っていませんし、いわゆる「スッポン」=手動の吸い取り器はキレイに取れない気がして、原始的?な「吸い取り線」が今はお気に入りです。

分解して磨く

まわりに損害を与えることも無く、何とかリレーを取り外すことができました。ここからは「分解して磨く」作業になります。その中でもリレーの容器?を外す作業が私は一番苦手です。薄いプラスチックのケースですが、キチッとはめ込んであって細いドライバーで外しにかかってもどこかが割れたり傷ついたりしてしまいます。

 

何とか外せたら、細い番手のサンドペーパーを細く切って接点を磨きます。すべての接点を「均等になるように、綺麗になるように」そっと磨くのですが、私がテキトーにやっても不具合はありませんでしたからそれほど神経質になることは無いと思います。目視である程度綺麗になったらやりすぎにならない程度で切り上げます。

 

仕上げに私は接点復活液を塗布しています。スプレーではなく刷毛で塗るタイプです。そのうえでリレーに書かれた定格電圧を架けて作動を確認してテスターでも接点の導通を確認しておきます。しつこく確認するのは取り付けてから「また駄目だ!」ってことで再び外すとなればダメージが大きくなるのでそうしています。

作動確認

リレーを元通りに取り付けます。仮組のまま配線をして通電します。・・キチンとリレーが作動しました。信号の方はどうかな?・・ちゃんと出ています。

オシロスコープを見ながらボリュームを回せばキチンと変化します。これなら大丈夫でしょう。一旦電源を落として電源プラグを抜いて、バラした部品を元通りに組み立て音を出してみます。良い音してますね。一つ目の関所(リレーの接点)が原因でしたね。これも何とか修理出来てラッキーでした。
ボリュームのツマミがありませんが、音が良いのでしばらく使ってみたいと思います。

趣味で

「趣味で修理のまねごと」をやっていますが、全くの独学と自己流ですので上手くいくときやら全く残念な時やら色々です。


初めにも書きましたがプロの方から見れば「素人がドジなことやって」と言われることは覚悟していますが、好きなことですので止められません。これからも「ジャンクのアンプ」が手に入れば、チャレンジし続けたいと思っています。

 

では、また。



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コメント

  1. yoshito inoue より:

    お疲れ様です。初めて投稿させていただきます。私も趣味で機械いじりが好きで時々やっています。
    早速なんですが私もオークションでジャンクとして手に入れたアンプを購入、最初は問題なく鳴っていたのですが、突然右チャンネルから音が出なくなりました。
    サイトを観させてもらい、私ももしかしてリレーが悪いのかな?と思ったのですが、ペーパーは何番くらいのやつを使用したのでしょうか?また、リレーでなければ、何処を疑ったらいいのでしょうか?
    もしよろしければお教えいただきたく思います。突然のご無礼をお許し下さい。

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます。早速ですが、サンドペーパーは、手持ちの中で一番細かなものです。記事の時は1000番でしたが、。もう少し細かなものの方が良いと思います。高価な接点のリレーをお使いの方は、和紙等で磨く方もおいでとか?最近まで鳴っていたものが鳴らない場合はハンダクラックが割と多いと思いますが、それ以外の場合、私ならリレーがセーフなら次はパワートランジスタを疑いますが、どちらにしてもSGから信号を入れながら辿っていきます。パワートランジスタがセーフでもそこで信号が途切れているなら周辺のコンデンサを全交換か?無理なら外して容量チェックと直流抵抗チェックをします。コンデンサがセーフなら抵抗。この順序です。勿論目視で異常が見つかればソコを先に交換します。特殊な部品は印をつけて後回しです。抵抗やコンデンサはだいたいの値を持っていますので、それが終わってから特殊な部品に取り掛かります。まずは片方が動作していれば良い方の部品と慎重に入れ替えて犯人を割り出します。とにかく素人ですので端から塗りつぶすようなやり方です。全く素人考えですので参考になるかどうかわかりませんが、いかがでしょうか?ご健闘をお祈りいたします。

      • yoshito inoue より:

        早速のお返事ありがとうございます。オークションで購入したアンプはテクニクスのSU-V44です。最初に目視してコンデンサーが膨張しているのは、部品を購入し交換しました。中でも63Vの高圧?の電解コンデンサーも存在したので、そのままの電解コンデンサーでは面白くないので、アルミチップコンデンサーとゆう物に交換してみました。大きさも小さくて済み、耐震、耐圧にも強いとデータシートに書いてあったので、其れにしてみました。問題の片チャンネルしか出ない原因ですが、リレーの蓋を外し、ペーパーで磨き、クリーナー掃除してみましたが、ダメでした。トランジスタも腐食しているものは外して、磨き取り付け、抵抗はテスターで測定しましたが、壊れているものは見つからず、ダイオードも大丈夫そうでした。イモはんだや、クラックも見当たりませんでした。もうどうしていいかわからず一週間近くたちました。『よし!もう一回原点、初心の気持ちに』なろうと昔を思い出し通電し、手で部品をさわりヘッドホンで音を聞き左右どう違うか確認しました。するとあることに気付きました。【あれっ!左右どちらも電源ノイズあるじゃん?】その時思いました。【ノイズあるなら信号ものるはずでは?】はっ!と思い、左右のチャンネルを反対に差し替え、音楽を流すと、【今度は左が鳴らないじゃん?】そうです、AVコードが断線していただけでした。あちゃーやってもーたー。初歩的なミスをしていただけでした。もっと早く気づいていれば、、、
        時間と労力は帰ってきません。ご心配かけました。
        今は無事に綺麗な音を奏でています。でもいい経験と勉強になりました。これに懲りず、機械いじりは続けていこうと思います。有難うございました。

        • 管理人 より:

          お疲れ様です。喉に引っ掛かった魚の骨が取れた気分だと思います。その日の晩酌は、さぞかしおいしかったことでしょう。
          何はともあれ「手放せないアンプが1台増えた」ことをお祝いいたします。今後ともご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。
          御連絡ありがとうございました。せんべえ

  2. 中園典男 より:

    ブログを興味深く拝読させていただきました。アンプの片チャンネル不出力の件でご相談ですが、データは下記の通りです。
    メインアンプ:三菱DA-A7000
    コントロールアンプ:Lo-D HCA-8300
    状況:2~3年前から片チャンネル出力がなくなって、コントロールアンプのボリュームを大きくするとその時だけは両チャンネルの出力がありましたので、コントロールアンプ不良だと思っていました。が先月、片チャンネルで音楽を聴きながらシステムの点検中にメインアンプを持ち上げてドスンと落としたところ、途端に両チャンネルの出力が出るようになりました。それからは、片チャンネルが聞こえなくなると、メインアンプをドスンドスンとゆすって、両チャンネル出力が出るようにしています。が、いつまでも、このようなことはしたくないし、ウェブによりますと、このような現象はスピーカー保護リレーの接触不良の可能性が高い、と書かれているので、貴兄の修理説明を参考にして、リレー接点を磨いてみようと思うのですが、その他の考えられる原因やアドバイスがあれば教えてください。オシロスコープは所有していませんが、必要なら購入する用意があります。千葉県佐倉市在住 鹿児島県出身 69才

    • 管理人 より:

      私の事として考えれば、まず第一にリレーを疑います。音が作られている様子のうえで「出たり出なかったり」という症状の場合は出口から入り口に向かって犯人探しをしています。ご参考になれば幸いです。

  3. 奥園信輝 より:

    ヤマハCA−2000なのですが音が出たり出なかったりなのですが修理をお願いできますか、

    • 管理人 より:

      申し訳ありませんが、修理のご依頼はお受けしておりません。悪しからずご了解ください。のりなしせんべえ