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「トランジスタが不良らしいノイズのアンプ SU-7600」を修理してみる。#アナログアンプ #ステレオ #トランジスタ 

むかし買ったテクニクスのステレオコンポが納屋にあったので要らないか?と友人に聞かれて二つ返事で欲しいと答えたのが事の始まりです。貰ってきたものは、アンプとスピーカーセット、チューナーとプレーヤーです。スピーカーは自分のアンプで直ぐに鳴らせてみましたが、アンプの調子がどうにも良くない。チューナーは初めから使おうとは思っていなかったのだが「残さずに持って帰ってくれ!」という条件だったので貰ってきました。プレーヤーも同様。

見た目にも無残に壊れたようなアンプは論外なんですが、適度に壊れて「私のスキルでもなんとかなりそうなアンプ」は歓迎です。例えば1個か2個の部品交換で復帰できるような壊れ方。結果的に今回のような壊れ方のアンプは、私にとって理想的な修理対象です。楽しませてもらえました。

壊れていたのは、2個の5本足トランジスタでした。一見ICのようにも見えるこの部品はトランジスタの3本足のうちの1本の足を2個で共用しているだけの「トランジスタが2個」という部品で、要件は特性の揃った2個のトランジスタ」というだけのものです。ので、よく似た規格のトランジスタが2個あれば代用は利く筈」というのが私の見立てですが、果たしてうまくいきますかどうか?

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上の画像の矢印の部品

「上の画像の矢印の部品」が私が目星をつけた犯人です。ま、壊れていながらもこのアンプにつないだスピーカーから出ている音を聞いてみて、おそらく半導体の寿命だろうと考えました。そのうえでまずよく壊れそうな部品を探したらこれが見つかったということです。半導体の不良が疑われる音には特徴があって(もちろん必ずしもそうとは言い切れない場合もありますが)「ピシッ、バシッ」と氷か何かにヒビが入るような音がするんですよね。

デュアルトランジスタ?と呼ぶのが正しい名称でしょうか?この時代のアンプにはよく使われている部品で「修理の時にしばしば壊れているのもこの部品」ということで「例の音がしていたのでこの部品をまず探した」というのが本音です。普通、故障個所を探すのに、私はまず信号を入れて想像の付くだいたいの経路に沿って入り口からか?出口からか?その場でわかりやすい方から探ってみるのですが、初めから疑いのある部品がリストアップされていれば「とりあえず外して確認」を繰り返す方が早道かもしれません。

さて、外す前によく観察したところ、5本足がほぼ真っ黒です。黒くなってるとは思っていましたが、此処まで黒いとは・・。壊れているのは多分これで間違いないと思います。違っていれば初めに書いたとおりに「信号を入れてオシロで確認」の繰り返しになりそうです。そうなると長丁場が予想されてきます。「早い、簡単、安い」が大好きな私としてはぜひともここで決めたいところです。

ここからが私の真骨頂

5本足のトランジスタは2SA798です。これはすでに絶滅危惧種のようです。ヤフオクで見たら1個1000円近くで取引されている場合もありそうです。「こんな高価なトランジスタを私の気まぐれに使えるわけがない!」ということで「2SAといえばコレ!2SA1015」の2本連結で急場をしのぎます」と言えばカッコいいのですが、これが私の常套手段です。

5本足を見つけた時から手持ちの3本足を連結して誤魔化せないか?と、そればかりを検索して調べていたところ「2SA798→2SA1015」がイケそうであるということが分かって試してみようということに。ただ、手持ちの2SA1015はYクラスでネットの修理記事にはGRクラスが使われています。多少音質が悪くても正常に動作すればあとは同じ手法で良いものに交換するだけですからYクラスでやってみようと思います。

やることが決まれば、2SA798を外した後の3番の穴を(このアンプの基板には足の番号が印字されていました)細いドリルで若干大きくします。で、此処に2SA1015の2本のエミッターを差し込みます。ちょうど2SA1015が左右で裏表になる格好です。足の配列は3番を中心に左右対称です。ネットの修理記事では予め2SA1015のエミッターどうしをハンダ付けしてから作業していましたが、狭い場所で5本足は挿入が難しいので、3本ずつの2回に分ける方が楽じゃないのかな?ということでこういう方法をとってみました。

仮組の状態でオシロを確認

※L-ch:下段が入力波形で、上段が出力波形です。
※Rch:下段が入力波形で、上段が出力波形です。

ジェネレーターの信号を入力端子から入れてスピーカー端子から出る波形を観察します。いい加減な修理の割には波形がきれいに出ています。実のところ1KHz未満の周波数ですからこんなものかもしれませんが、さらに高い周波数ならついていけてないかもしれませんよね。ま、今回は此処までとして見ないでおきましょうか?

 

波形がソコソコきれいに出てましたので気をよくして音楽プログラムを再生してみます。アマゾンミュージックも使えますが、このPCはLinuxで動いていてアマゾンミュージックのセットアップをしていないのでユーチューブから探して再生してみます。チャチですが一応DACはPC内臓ではなくてUSB-DACの外付けです。

 

良さそうなプログラムがありました。高橋真梨子のアルバムです。このアルバムは何度も聞いたことがあるので音質が悪ければすぐにわかるはずです。うーん、やはり私の耳でも高域は若干弱い(歪みっぽい?)感じがします。やはりトランジスタの性能が影響してるんじゃないかな?でも昭和のこの頃のこのクラスのアンプってこんなもんじゃないのかな?とりあえずはマアマアの音が出せたし、しばらく鳴らしてみてプロテクターも問題なさそうです。これ以上を望むなら、まず電解コンデンサの全交換から始めて今回のトランジスタのグレードアップ・・とやればかなりいい線行くんじゃないのかな?   

 

では、また。

コメント

  1. 暇ぬこ より:

    テクニクスSU-7600はタマ数が多すぎるせいかデザインが微妙なせいかあまり人気ありませんね。

    初段トランジスタが伝説的に音が良い2SA798で(ただ音を出したいだけなら1015でも良いかと思いますが出力にDCが出ます)、パワートランジスタが松下のエピタキシャル・メサ型(FETとバイポーラのいいとこどりの音)と良い要素しかないですし、実際とても良い音のアンプだと思います。

    入力カップリングコンデンサの見直しと、1970年代には存在しなかった高周波ノイズ対策をしてやればバリバリ現役で通用する音になると思いますよ(^^)

    • 管理人 より:

      ありがとうございます。まだ机に乗っかったままになっていました。このアンプ。アイデア頂いて少しやる気が出てきました。涼しくなったらいじってみようかなあ?なんて考えています。