リビングにあるステレオの電源フィルターを自作してみました。

リビングで聞いているステレオ(テレビの音声もこれを繋いで聞いている)の音質改善に以前自室のステレオ用に作った電源フィルタをもう1個作って取り付けました。

今回の製作にあたりもう一つの案として1KW程度の電源トランスを2個使った「アイソレーショントランス」も面白そうで部品も手元に有ったのですが、なにぶん1KWクラスのトランスが2個ともなれば相当な重量になりますのでアッサリ諦めて「軽くて実績のある方のフィルター」に決定した経緯があります。

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高域が澄んだ

部品は前回制作時に買ったものがまだ残っていましたのでそれを使いますメインはコモンモードチョークコイルとその前段と後段に250V 0.47μFのデカップリングコンデンサで構成する簡単なものです。

それでもデジタル機器からのノイズには効果がある様で私のオーディオの場合ですが「それなりの効果」があり、高域が澄んだほかに音の分離が良くなったと聴感上でご利益がありました。

どなたにもお勧めするつもりはありませんが「こんな形でオーディオを楽しんでいるオヤジも居るんだな!」という程度のご認識でご覧ください。

250V耐圧のコンデンサ

コイルの筐体を利用してフィルタ本体を組み立てます。コモンモードコイルの筐体が比較的しっかりとしていますので、これにコンデンサを取り付けていきます。

250V耐圧のコンデンサですので100Vラインのデカップリングには十分でしょう。

ケースを準備します。

冒頭の画像のテーブルタップ(MASTERによるSLAVE自動ON/OFF)が壊れていますので、筐体だけ利用したいと思います。

先ずは、コードを切り離して内部の基板を撤去します。

接点金具を利用して「作ったフィルターを実装」していきます。

ケース内部の出っ張りをカットしたりしてサイズを合わせていきます。

電源ラインを接続します。

案外きっちりと収まりました。テスターでショートと導通のチェックをして完成です。

早速取り付けてみます。

映画よりも配信の音楽をかけてみます。私のアンプは自作のD級アンプです。お気に入りの「チャックマンジョーネ」を聞いてみます。

このアーティストは来日公演も2度ほど見ましたし、アナログレコードの時代から繰り返し聴いています。配信(アマゾンミュージック)はMP3のフォーマット?らしいのですが、なかなかいい音で気に入って聴いています。

ハイレゾもPCを通してなら聴けますが、還暦を過ぎた私にはMP3で十分です。

それでも新作の電源フィルタを入れると解像度が上がったような感じがしますし、何より無音時のノイズ(音量を最大にすればかすかに聞こえる「シ-音」)がかなり小さくなりましたよ。

音質に貢献できていることは間違いないでしょう。本来ならこう言った電源フィルタ類はアンプよりソース側に入れた方が良いらしいのですが(特にデジタル機器の音源の場合)多少の音痩せは気にしないので音源やDAコンバーターには入れずにアンプに入れています。

大音量では聴かないし、アンプの電源コンデンサも強化しているので何とかなると思っています。バカなことばっかりやっていますよね。なにせ「私のオーディオ信条は自己満足」ですから。この記事に触発されて何か思い立った方。くれぐれも自己責任でお願いしますね。     では、また。


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#コモンモードフィルター#ローパスフィルター#コイル#コンデンサー