高速回転するレコードプレーヤーQL-5(ビクター)の修理を頼まれました。。アナログレコード オーディオ ステレオ

いつものように修理を頼まれました。

 

「プレーヤーなどの回転系は苦手だから」

と一度は断りましたが、

例によっておだてられて「ダメ元なら」と引き受けてしまいました。

 

いつものようにドツボにはまり

「肩凝りしまくり」の修理となりました。

所謂全交換に近い修理です。

 

これならだれでも直せるでしょう?

ほぼ全部交換したんですから。

経験やノウハウとは無縁のサバイバルな修理です。

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症状を確認してバラシます。

見た目は大変綺麗なプレーヤーです。

バランスウェイトがこの機種にありがちな「尻下がり」の状態です。

 

これにはかかわらないという約束ですのでそのままにしますが

「何か?気になりますよねえ。この下がり具合」

ま、とにかくバラしていきます。

症状の方は、スイッチオンで回転数を選択すれば

徐々に回転が上がり始めて暫くすると

ボディーごと揺れるくらいに高速回転します。

 

「何か?怖い感じ」すぐにスイッチを切ります。

辿り着きました。1枚基板のシンプルな構成ですね。

先ず第一番にツェナーダイオードを発見しましたので、

これを交換します。

それから電源を入れてみて回転が正しくなったかを確認します。

今回はこんな地道な修理です。

 

これでビンゴだったら「チョロいのになあ」スイッチを入れてみて、

あー。直っていません。

 

そう簡単には行きませんよね。

彼方此方見回しています。

このクリスタルとムカデ(ICの事です)がダメならアウトですね。

この部品はたぶん手に入らないでしょう?

(クリスタルは探せば入手できるかな?)

地道な作業に戻ります。

電解コンデンサの全交換です。

その次は半固定抵抗のチェックです。

 

簡単に交換したいところですが、

あいにくこの形の同じ値のモノがなくて

(もう少し小さなものしか提出音に無い)外してテスターで確認して取り付けました。

ここまでやってもまだ駄目です。

次は小信号用トランジスタの全交換をします。

少し飽きてきました。

最近は持続力がめっきり無くなりました。年ですね。

小信号トランジスタを交換してもまだ回転が速くなります。

「それでは」と1Wクラスのトランジスタを

すべて外してチェックしましたが異常ありませんでした。


それならばと「クリスタル」を外して

ディップメーターで「発振を確認-OK」でも回転は元のままです。

 

かくなる上はやはりOSC用のICが不良なのか?

この部品は入手できないし

データシートもネット上には落ちていませんでしたので

チェックするなら大変な作業になります。


「これは困った!」と思いながら眺めていると、

まだチェックしていない部品を発見!

 

「4558」です。

 

まさか壊れていないだろうと信じていた部品です。

これはDタイプとDDタイプが使われています。

DDは手元にありますがDが無い!

仕方がないからDAで代用します。

 

「この二つを取り換えて動作確認」あれれ!直ったぞ!

肝心のIC

肝心のOSC用のICが壊れていなくて良かったです。

「コツコツと片っ端から部品を交換していく」

私の基本的なやり方です。

 

幾つかやっているうちに

経験値で「スパッ」と故障個所を見つけることもありますが、

基本はこのやり方です。

 

アンプなんかだと

信号を入れて履かれるから故障の発見も幾分早くなるかな?

ストロボで確認しても綺麗に回転が合っています。

トーンアームを取り付けてレコードをかけてみました。

 

良い音していますよ。

「何はともあれ」肝心のICがが壊れてなくて

「よかった。よかった!」

 

依頼者に「直ったよー」と連絡します。

 

では、また。


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