キャピキャピというデジタルホーン(DH-280)を修理してみます。(類似ワード:カシオデジタルホーン DH-100、DH-200、DH-280、DH-500、DH-800)

「キャピキャピ」とは私が勝手に言ってることで実際は「ピキャ」という音に近いかな?とにかくおかしな音しか出ないようになってしまったカシオのデジタルホーンを修理してみます。まずは修理前の動画から

そして修理が終わった後の動画

今回の修理は知り合いから依頼されたもので、私が目星をつけたとおりの故障でした。このデジタルホーンは大体このような故障が多く、修理としては比較的簡単な部類なのですが、長期間放置されていたりほかの部位が壊れていたりと複雑な故障の場合もあって(私の腕では)お手上げになってしまうこともあります。

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DH-280

後期に発売されたモデルだと勝手に想像しています。DH-280はロムカードで伴奏を演奏できる機能が付いていて形もそれまでのアルトサックス型からソプラノサックスやクラリネットのようなまっすぐな形に変わりました。※当時私はこの形はあまり好きになれませんでしたが。

今回の筐体には、ロムカードがついていませんでしたので伴奏を聞いてみることはできませんでしたが、こんな小さな楽器だけで伴奏をつけながら演奏できるなんて当時としては非常に画期的なものだったと思われます。現代ならこれに似通ったものは数多くあるでしょうし、伴奏機能などももっと高度なことが小さなもので演奏できる時代になっていますよね。

デジタルホーンの長所の一つに音程が簡単に変えられることがあります。これによって難しいキイでもハ調で演奏さえできれば音程を変えて合奏することができます。このキイを上げ下げできる機能が受けたのでしょうか?「簡単な楽譜と運指で演奏すればキイは楽器で合わせたらいい」演奏家でない私たちが音楽に親しむためのツールとしては優れものだったのだと思います。

※赤丸の部分にここにもネジがあります。

ばらしていきます

全体の構造を把握しながらバラシにかかります。何度もばらした経験がありますので手際よくばらすことができました。無くしてはいけない小さな部品なども分かっていますので入れ物に入れて保管しておきます。初めてばらす方はその都度画像を撮影しておかれることをお勧めします。私も初めてばらすものは組み立てることを考えながら携帯で写真を残しています。

大体ばらすことができました。壊れた部品は大体目星がついていますので、目視で確認します。やはり6V耐圧の電解コンデンサが怪しいようです。この時代の表面実装型の電解コンデンサは要注意ですよね。できれば全交換したいところですが、いじくりまわして壊れていないところまで壊してしまっては元も子もありませんから必要最低限にとどめておきます。

赤丸のコンデンサが怪しいようです。

交換にかかります

何とかうまく実装できました。今回の基板はそれほど腐食がなくて作業はしやすかったですが、コンデンサが壊れて長く放置された基板ですと腐食が大きくなって配線が無くなってしまったものまであることがあります。ある程度が配線なら再現できますが、これにも限度があって「ここまで来てお手上げ」ということも少なくありません。

※交換後のコンデンサは、この後ボンドで固定。

これから修理に挑戦される方に

基板に付いた部品を交換するのは細かな作業ですので準備を十分行って邪魔物のない台の上に作業のしやすいレイアウトで作業してください。もちろん十分な照明も必要です。ハンダ作業は一発勝負的なものですが焦ることはありません。上手くいかない気がしたら何度も押し付けないでいったん冷ましてからやり直した方がいいこともあります。

 

フラックスを使うのもいいと思います。使った後、きれいに洗浄(私は綿棒にアルコールをつけてふき取っています)することを忘れずに!フラックスにはメンタムのようなものと液体のものがあって、私は両方を使い分けています。ハンダは焦らず予備ハンダするべきところはきちんとしてやればそれほど難しい作業ではありません。

 

あ、そうそう「部品交換する場合で一番厄介なのは部品の取り外し」ということがよくあります。いや、たいていはそうです。この場合もあせらず、部品を再利用しないのなら「そっと壊して足だけハンダでとる」など事前に計画を立ててやった方がいいですね。色々書きましたが一言でいえば「備えあれば患いなし」事前の計画と準備が大切。ということでしょうか?  

 

では、また。

 

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