おかず釣り師が行く!「聞き飽きた 釣れない嘆きを 乗り越えて」オッサンの堤防日誌

ツイッターを見ていると、羨ましいような釣果を上げている太公望たちの投稿が見受けられます。それに引き換え私の釣果の少なさは本当に恥ずかしい限りです。東西南北、条件の差はあるとしても良い釣果を上げている豪傑たちには人知れず努力の裏付けがある筈。私に足りないのはそれしかないと老体に鞭打つ日々です。

今回の投稿の間にも海況は変化して、周りが不振な中であれほど一人好調だった名人も一けた台にまで数を落とすようなことになってきました。私も例にもれず厳しい状況にさらされていますが、名人の釣果を基準とした自分の評価は若干上がった気がしています。

もちろん名人を超えるような成果が上がったということではなく、1/3だったレベルが1/2のレベルになったかな?という感じなんですが。帰り際、いつも私の釣果を気にかけてくれる名人の言葉が「まだまだやな!」から「おう、まあそんなもんやな!」に変わってきましたから「少しは上達できたかな?」って自画自賛しています。

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仕掛けにこだわった3日間

暫く「煙樹ヶ浜」に通って、パワーの釣りに慣れていましたから、浜の瀬の比較的繊細な釣りを忘れていました。よく釣れていれば「パワー任せ」や「繊細」なんて分け隔てなんかしなくてもある程度の形さえ整っていれば人並みには釣れるのですが、今のような端境期になればそういうわけにもいきません。

私にとって初めてのチャレンジになりますが、「釣れないときに釣る」。今年はほかに面白い釣りがないだけにこれが楽しみになっています。たまたま知り合った名人に付いて波止釣りに通うことができる間に彼の並外れた釣果の秘密を少しでも習得したいと思っています。

以前にも書きましたが、名人はパワーの釣りが身上の人ですので、もちろん基本は彼のスタイルを踏襲していますが、私は私なりの分析で彼の釣りを理解しつつ自分なりなスタイルの獲得を目指します。今回は名人の横で釣りながら、その日の釣り場の基準を彼において、同じように釣れれば私の釣り方はOK.「名人が爆釣で私は全く反応なし」という場合には私のやり方はNG.と判定しながらいろいろ試しています。

4月6日の釣果

名人が沖側、私が奥側の並びで竿を出しました。名人は「潮の動きで鯵の寄るポイント」を見つけるのが早く私の倍以上の釣果を上げた日でした。私も初めはもたつきましたが、名人が教えてくれたポイントに投入し始めたころから少しずつ釣れ始めて小さいながらも少しは釣れました。

※4月6日の釣果

ただ、名人に言われていたカゴを忘れてきて全く同じ仕掛けが再現できませんでしたのでそれが悔やまれます。

4月7日の釣果

この日は釣り人が多く、少し遅れてきた名人はかなり奥の釣り座になりました。私はそこそこいい場所に陣取れましたが、あとから来た長老格が無理に割り込んで狙っていたポイントに投げれなくなって臍をかんだ格好の釣りになりました。早く来て狙ったポイントには入れても、横暴な釣り師がいて描いた釣りができなくなるような場面はよくあることと思いますが、腹が立つもんですね。

しかしながら、この日も名人の釣果は居並ぶ「ベテラン釣り師」たちより頭一つ抜け出た数でした。ポイント的には全く条件の悪い場所でしたから「さすが名人」というより他無いでしょう。」全く脱帽ものです。私も、名人の教えを守って精いっぱい釣りましたが、やはりポイントを探す出すことができずに平凡な釣果に終わってしまいました。

全般的にあまり釣れていませんでしたので、7名ほど集まった釣り師の殆どが「粘る」という中、名人が「おい!帰るぞ!」と声かけてくれましたので、それを合図にに私も納竿としました。時間的にはまだ早かったのですが、それ以上釣っていても型が小さくなるばかりで楽しくはないことは(私にも)分かっていましたので快く従って帰ってきました。

※4月7日の釣果

4月8日の釣果

昨日の帰り道、名人が「人が多くなってきたので明日ぐらい一日休むか?」と言ってきたので「そうしますか?」と答えて分かれていましたが、夕方になって「なんとなく」な気分で釣行の準備をしていると「今日も行こうと思う」と電話です。私も「休む気になれずに準備している」と答えると「あはは!」と笑って電話が切れました。

前日の釣行で、ポイントの探せなかった反省はあるもののそれ以外は大きな失敗もなく過ごしたのですが、釣果が伸びませんでした。よく考えてみれば「煙樹ヶ浜」の仕掛けのままで浜の瀬でも釣っていたんですよね。名人の横にいて鰺の集まるポイントを教えてもらいながら釣ってこそ名人と同じ仕掛けが生きるわけで、それができないうちは昨日来ていたベテランたちと同じように細い仕掛けにこだわるべきことを思い出しました。

浜の瀬は、大勢が並ぶ混雑した釣り場です。釣り人が多い日には「少しでも細い仕掛け、少しでも新しいサビキ」が基本なんですよね。忘れてました。その反省の上に立って細仕掛けも準備します。この日は途中から北風が強くなって逃げ帰ったような状況でしたが、名人7尾に対して私が4尾と半分は釣れましたから、満足すべき釣果ですね。釣行としては少ない釣果ですけど、練習とすれば。

※4月8日の釣果

今日も行くぞ!

昼過ぎに電話がありました。「今日も行くぞ!」名人からです。72歳で工務店の社長です。(余談ですが、バス旅のエビスさんが猪年で太川さんが猪年。名人も猪年で私も猪年。)本当にタフな人ですよね。タフさも見習わなければ。私は、彼の技術を習得すべく今夜も彼の見える位置で竿を振るつもりです。

 

※人気の釣り場は狭く感じるかもしれませんが、釣り人が釣り場を分散さえすれば本来海はとても広いのです。釣果を求めるのも釣り人でありますが、屋外とはいえ距離の接近しすぎは元来物理的にも危険ですので時には妥協もし、皆様もできるだけ距離はとるようにしましょう。

では、また。

 

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