おかず釣り師が行く!「春カマス 釣れてるうちに コツ掴め!」#ギャング釣り 

少しは上達できたと自分では思っている「カマスのギャング釣り」。中には「あんなの釣りなんかじゃない!」と言い切る人もいるほど「単純?で、乱暴な釣り方」なんですよね。ただそんな評価の分かれる「ギャング釣り」ですが、実際にやってみると「なかなか奥の深い釣り」に思えるときがあります。

去年までは、この場所でこの時期に「カマスの引っ掛け釣り(ギャング釣り)」をやっていることは知っていましたが、何か近寄りがたい気がしてやってみたことがありませんでした。私も「イワユル食わず嫌い」の仲間だったようでやり始めてみたら「その手軽さや掛かったときの驚き」に魅せられるものがあって、また「回遊ルートの想像やその原因を推理するのも面白く夢中にさせてくれるものがあります。

最近では先輩や友人たちと「釣り方や仕掛けの改良」を議論したり試したりするのも楽しく、一つ一つ検証して成果が上がれば満足感も味わうことができています。ネット上でも「まだ研究し尽された釣法でもないらしく」情報も少ないようです。そのことはそれだけ未開発な釣り方であることの証左でもありますから、自分たちで開拓できる余地のある釣り方でもあるようで、その分開拓の楽しみも含めて味わうことができそうです。

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試せる期間もあとわずか

鯵釣りなど「カマスのギャング釣り以外の釣り」については古くから釣り方やその他の情報は研究し尽された感があるのですが「カマスの引っ掛け釣り」についてはネット上にも情報は少なく、それだけに仕掛けなどもすべて自作で「市販のメーカー製仕掛け」なども見つけることができません。

初めのころはボラ掛け用の3本錨の針やルアー用のトレブルフックなどを(私も)見様見真似で使って自作していましたが、最近では情報交換によって様々な針を購入して試してみるようになりました。そのうえで種々のカットウ釣りに使われる針なども使って仲間内でその釣果を評価しあって仕掛けの改良にも取り組んでいます。

それぞれ持ち寄った情報をもとに改良した仕掛けも少しずつ効果を発揮し始めていますが、カマスの回遊してくる期間もあと僅かとなってきましたので今シーズンのうちにある程度実用性のある改良の成果を残しておきたいと試行錯誤に励んでいる最中なんですね。

回遊ルートも少しずつ解明されて

カマスを引っ掛ける方法と同様に大事なのは回遊ルートです。カマスの引っ掛け釣りは餌に集まったり喰らい付きに来たような魚を釣ったり引っ掛けたりするのではなくて、全く自由に泳ぎ回っている魚を不意打ちに引っ掛けようと目論む釣りです。集めてどうこうするというよりは其処に居る奴を引っ掛けてやろうという釣りなんですね。

魚にとってみれば何の意図もなくただ泳いで居るところを引っ掛けられるわけですから迷惑な話だと思います。「意図はあってもなくても」どちらにしても暗いうちは比較的バラバラに泳いでいたカマスが、明るくなると一定のルートに沿って泳いでいるようです。

これは、しばらく(半月~1か月)同じ釣り座で引っ掛け釣りをしていたうえでわかったことで、暗いうちには沖合の比較的広い範囲を自由に泳いでいたカマスが日が差してくるにつれて影の部分に集まるようになってその陰の部分伝いに移動する習性が強いようなんですね。

朝マヅメに明るくなって

夜明け前に暗いうちから釣り始めて、初めのうちは沖向きに30~40m投げてなるべく錘が底を打ったと同時にシャクるように心掛けます。尺取り虫のようにシャクリながら寄せて来て足元で2~3回シャクってパターン終了です。足元で2~3回シャクるのは回遊ルートに居るか居ないかを確かめるためで、これで少しでも気配があればしばらく足下に集中してみます。

だんだんと明るくなってくれば、最初に投げていた距離をだんだんと短くしていきます。たいていよく釣れているころには最初に投げる距離は10m未満になっています。この時には足元でシャクる回数も2~3回じゃなくて5~6回念を入れたい時にはそれ以上にしゃくって探りを入れます。

アタリは大抵突然やってきます。よくあるのはシャクッた時に腹側に引っ掛かるパターンです。これはわかりやすいし深くかかるのでバレにくい。次に多いのが仕掛けが沈んでいくときに掛かるパターンで、沈んでいくはずなのに糸が弛んだままとか急に横に走り出すとか・・。「いきなりヒットで嬉しい悲鳴!」ですが、背中に掛かっていて意外に外れやすいのもこのパターンです。

あと半月続くかな?

日々試行錯誤の毎日ですが、仲間もいて楽しい釣りでもあります。早起きは辛いですが、行けば同じように眠い目をこすりながら仲間がやってきています。「例年であれば3月いっぱいはこの釣りができるだろう」という話ですが、今年は良く釣れたらしいのでそれまで続くかどうかはわかりませんね。

 

この釣れている間にある程度しっかりした釣り方を確認しておきたいというのが私の思いです。まだまだ未開発な釣り方なのかもしれませんが、それだけにやりがいもあります。完全に確立された釣り方にも自然相手ですからいくつものパターンはあります。

 

この「カマス掛けにも「基本と実践」はそれぞれあるでしょう?私は今回そのうちの基本の部分をしっかり確かめておきたいと願っています。   

 

では、また。