フィッシングオールナイト「日暮れから朝まで長時間竿を出してみる」

このところの割と安定して釣果にありつけるカマス釣り(カマス掛け)に慣れていました。ただ、少しでも確実性があるという事は釣りに通う釣り師の数の増えるという事で30分ソコソコの時合の為に早くから場所取りをする必要が出てきます。カマス掛けは群れで移動するカマスを引っ掛け針でひっかけるいわば漁のような釣りですので仕方のないことかもしれませんが「魚との知恵比べという点においては少し味気ない」と言う向きも少なからずおられることは否めない釣りです。

カマス掛けとよく似た程度に私が信頼する浜の鰺釣りでは、釣り座に困ることはないものの天候の変化には左右されやすくて幾ら天気が良くてもうねりや波が大きければ釣りにならない。そういう意味で安定性の評価はが下がってしまいます。もう一つある私が信頼する釣り場は、広域に知られた釣り場で、車横付けの岸壁です。休日前からはたいていは都会からの釣り人が長時間頑張っていてなかなかいい釣り釣り座には入れない。たまたま良い場所に入れても船の接岸と言うリスク要因が付きまとう釣り場でもあります。どちらも一長一短。

ただ、この難儀な岸壁の釣り場も連休などの期間には作業船の方も休んでいることがあって「船のことは心配しなくていいとき」があります。今回は今回はその期間を狙って夕暮れから日の出までの長時間の釣りに向き合ってみました。ただ、当日は2月といっても南風で気温も程よく風も弱かったので冬場としては長時間の釣りにはうってつけの天候でしたが、果たして釣れるかどうか?あまりに穏やかな天候が吉と出るか凶と出るか?

スポンサーリンク

同じようなスタイルの都会組

釣り座の確保に難儀するなら、空いた時間(今回は前日の夕方)から目当ての釣り座に座ってじっくり粘ってみてはどうなのか?飛び石連休のような形になったその最終日の日曜にかけて土曜の夕方から釣り座につきます。家を出るときには車で仮眠して朝まで釣るかもしれないと言って出かけてきました。普段の釣行に持たせてもらう熱いお茶の入った水筒の代わりに今日はキャンプ用のガスコンロにケトルと水。インスタントコーヒーとカップ麺で重装備?です。

 

波止場についてみると昨日(偵察時)も聞いたような声が昨日と同じような方角から聞こえてきます。これは、都会組のグループです。この連休を利用して2~3日泊まり込みで釣っているんですね。もちろん釣り座の方も釣り人の入れ替わりを利用して一番いい場所に陣取っていますし、何より大人数ですので威圧感も半端ありません。

 

ただ、彼らも車中泊の泊まり込みですから疲労感からか深夜の時間帯は静かにお休みされていましたが。今回は私も同じようなスタイルで釣りに臨んでいます。ただ、「食べ物、飲み物」は私なりに重装備なんですが釣りに関しては撒き餌のアミエビを普段の倍くらい持ってきただけでいつもとあまり変わらない出で立ちですから、威圧感も何もなく「ただのしょんぼり釣りのオッサン」でしかないんですね。

ゆうマヅメから日付が変わるまで

釣り座について釣り始めます。先ずは鯵釣りに専念しながら集魚ライトが効いてくるのを待ちます。その間にも入れ代わり立ち代わりに偵察組の釣り師たちが訪れてインタビューを仕掛けてきます。以前は聞かれるのがうれしい時期もありましたが、この頃はそれも頻繁になってきましたから、失礼のない程度の返事をして割と控えめな会話で終われるようにしています。

その間にも長い付き合いの知り合いもやってきます。やはり普段から良い釣果を上げている面々は、実際に竿を持たずとも頻繁に釣り場を巡回していることが良くわかります。今更ながら「釣りの半分は情報」ということを証明してくれていますね。頭の中だけでいくら考えて考えて釣行するよりもわずかな時間でも頻繁に偵察を積み重ねて釣りに出かける方がいい釣果に恵まれるということを彼らが立証してくれているんですよね。

この時間帯の私の釣りは?というと太刀魚が1尾だけの釣果でした。それ以外にやったことといえば「2~3人の知り合いにコーヒーを沸かしてあげたことと自分はカップ麺を食べたこと」集魚ライトに太刀魚が集まってきたので試行錯誤したのに1尾しか釣れなかったということ。ならば、と鯵釣りを熱心にやってみても反応が全くなかったこと。ほぼ、ただ座ってみていただけの時間帯でした。

日付が変わって空が白んでくるまで

日付が変わる少し前に鯵釣り名人がやってきて隣に座りました。「彼が来るという事は少しは釣れるんじゃないか?」と期待しましたが、釣果は全く上がらず。鯵に関しては「ただの餌やり」を繰り返すだけでした。この餌やり自体も何らかの魚がついばんでくれて初めて餌やりになりますが、なにも喰ってくれる相手が居なければ餌を海中にばらまくだけに終わってしまいます。

午前2時ころになっても釣れません。前日は午前3時ころに時合があったという情報ですので3時までは仮眠せずに頑張ってみようということにしましたが、何も変わらず。前日の午後11時半ころにあった東北地方の地震のニュースが何度も繰り返し放送されるラジオだけがにぎやかです。

午前3時を過ぎても一向に釣れる気配もなくて「釣れ始めたら起こしてやるから」と名人が言ってくれるので車の中で仮眠することにしました。ラジオを付けたままの仮眠ですのでウトウトする程度ですが、休息にはなります。寝たり覚めたりを繰り返しながら午前5時過ぎから再び釣り座につきました。

夜が明けてから

東の空が白んでくる頃になるとようやく鯵も釣れ始めて、小さいのがポツリポツリ。時々刺身にできるサイズが混じる程度ですが、全く反応なしの長時間に比べればうれしい時間帯です。一等席の陣取った都会組の面々も賑やかになってきました。よそから来たグループの釣りは気分が解放されるのか?とにかく大声でにぎやかですね。都会からきても一人でひっそりと釣っている長年通った釣り師とは対照的に見えます。

足下のズボでしばらく釣っていましたが、沖に投げている名人と比べるとサイズがあまりに違うので、私も投げることにしました。かご釣りにして餌を付けるとなると手間がかかりますので確実性より手返しでカバーしようと投げサビキでやってみます。この選択が功を奏したのか?比較的順調に釣れてきます。5~6尾も釣ったころ名人も投げサビキに変えていて再び名人に追いつけなくなってきました。

聞けば「明るくなったらピンクのサビキや!」といいます。そういえば釣れてくる鯵もマル鯵が多い感じです。マル鯵ならサバに近い鯵?ですのでピンクのサビキというのも納得できます。すぐにサビキをピンクに変えて戦列復帰します。ま、此処までたいそうに書いてきましたが釣れたのが刺身のサイズにして15尾程度、南蛮漬けサイズも15尾程度ですから爆釣というにはほど遠い結果なんですが。

一晩釣ってみて

希望にはほど遠い釣果でしたが、持ち帰るものがあってホッとしたというのが本音です。期待していた夜中の成績を言えば「太刀魚1尾が唯一の釣果らしい釣果」だったかもしれない状況でした。朝マヅメに良く釣れていた鯵もいつまでも釣れ続くことはないという証左にもなりました。

帰り際に思ったことは「やはり釣りは、情報をよく集めて念入りに釣行した方が良い」これに尽きるんじゃないのかな?というのが今回の感想です。一応ですが、夕方明るい時間から朝明るくなるまでの釣りは実行できました。

では、また。

 

#鯵釣り#波止釣り#太刀魚釣り#長時間の釣り#深夜の釣り#早朝の釣り#釣り場で仮眠#ゆうマヅメ#朝マヅメ#車中泊