おかず釣り師が行く!「サビキ釣り カゴが全てじゃ ないけれど」

安価で使いやすいこの樹脂製の蓋つき撒き餌カゴは、私の通う釣り場のそれぞれで、おそらく一番多く使われている撒き餌カゴでしょう。比較的浅いタナの場合でも網目を自分好みにカットした蓋つきかごを使う人も多く、蓋をした状態で目的のタナで好みの量の撒き餌を輩出できるようにそれぞれ工夫を凝らしています。

※蓋つきの撒き餌カゴの一例:錘の交換ができないタイプ(アマゾン商品ページより引用)
※蓋つきの撒き餌カゴの一例:錘の交換ができるタイプ(アマゾン商品ページより引用)

ただし、この網目で構成されたカゴの形(いうまでもなく網目でできているからカゴなのだが。)は、海中に投入された時点で当然のように撒き餌が排出され始めます。目的の棚まで沈んでから一気に排出されるような仕組みではありません。このことから深い棚では沈下速度も問題になります。深い棚まで一気に直行してくれる方が撒き餌が目的の場所でなるべく多く排出されることにつながるからです。

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蓋なしのかごの場合

以前にどこかのネットの記事で読んだことがありますが、「蓋なしのかごの場合は浅いタナ用のかごという大方の理解だが深いタナでも沈下時のカゴを取り巻く反転流のような水流で中の撒き餌が思ったほどこぼれることなく(蓋つきのかごと遜色なく)撒き餌を目的の棚に届けることができる云々」というものですが、これにはたとえ金属製のカゴを使って沈下速度を早くしたとしても蓋なしでは、沈む間に余計に撒き餌がこぼれてしまいます。

このことは誰もが経験上認識していることで、「カゴについてもほぼ見た目通り」ということです。最近体験したことで「ごく浅い棚でも蓋なしよりも蓋つきの方が喰いが良かった」ということも確かにありましたので、私の中では「蓋なしは表層用やごく浅いタナに限定すべし」という認識になっています。

このようなわけで私が最近主に使っているカゴは、先の画像にある錘を交換できるタイプの蓋つきカゴです。これは、比較的浅いタナのサビキ釣りにも使っていて、撒き餌の充填に多少の慣れが要りますが、錘の重さで蓋がピタッと閉まりますし、錘も任意に交換ができます。このかごを使う以前は「普段、10号の中サイズのかごを使っていても8号錘にしたいなら小サイズのかご」と「手持ちのカゴで限定的」でしたが「錘を交換できるタイプの蓋つきカゴ」のサイズはMで一通りですが錘が自由に変えられるので、私は8号と10号と15号=深タナ用の錘を準備して状況に合わせて使い分けています。

10m以上のタナで効果的

錘を自由に変えられることのメリットは、特に深い棚でのサビキのズボ釣りで感じられます。10号の錘で釣るよりも15号の錘で早く沈める方が良く釣れるのです。これは万有引力の法則とは関係はあっても水の抵抗や潮の流れがありますから別のものとして見た方が賢明でしょう。やはり沈下時の水の抵抗というものは相当なものということで同じ大きさの物体なら50パ^セントの錘の増加は大きな要因となるようです。

此処まで書いたことは「同じ大きさなら重くした方が沈むのが早い」という話でしたが、もう一つこのかごを使うことのメリットがあって、蓋が錘の重さできっちり閉まることと錘の重量が作用している限り蓋が緩まない(ゆるみにくい)ということです。これによって撒き餌の排出が想像しているのに近い状況で進むでしょう。錘の交換ができないタイプの蓋つきかごは不用意にふたが開いてしまってることが度々あって「思い通りに撒き餌が排出されたか?」といえば少し心もとない気がします。

一つ一つは小さな違いですが、この積み重ねが大きくなって釣果に影響するんだと思います。私の場合はそれ以前に「手返しが遅い」ことを筆頭に釣れない理由をいくつも抱えて釣行していますので、少しでもいいと思うことは積極的に実行すべきですよね。ま、足しげく通ってさえいれば爆釣の日が当たる頻度もその分高まりますので「熱心に通うことが一番の近道なんだ」とは解っているのですが・・・

では、また。