河口北側の漁港の鯵は漁港内の釣り座をあちこちと移動して追従しましたが、ここにきて「岸壁に並んだ鯵釣り師総崩れ」のような釣れない状況に陥りました。まあ、これは一時的なものでまた釣れるようになるとは思われますが、徐々に渋くなっていくのは仕方のないことでしょうね。
いつまでも「行けば釣れるような状況」が続けばしまいにはこの周辺の鯵の資源も枯渇してしまいますよね。これは、大げさな話としても自然のリズムは適度に膨張と収縮を繰り返すものでしょう。しばらくは釣れなくなるのも当然といえば当然なのですが「毎日でも釣りたい!」こちら側としては釣れなくなるのは寂しい話です。
これまでの私なら「釣れなくなった!さて、どうしよう?」と右往左往して、そのうちに情報をもらって次の釣り場に移行していましたが、今回は「情報収集」もやりながら自分なりに有望な釣り場をあらかじめ探しておこうという作戦で臨みます。
なるほど、私がこのような行動に出てみれば行く先々で顔見知りのベテランに出会います。「なるほど!みんなこうしてるんや!?」ベテランでいつもいい釣果を上げている人たちは、こまめに釣り場を巡回しています。「波止釣りの半分は、こまめな情報収集」この言葉を再確認しました。
午前中だけでなく午後も釣り
以上のようなわけで今日は「朝マヅメの釣りだけでなくゆうマヅメの釣り」にも行きたいと思います。もちろんですが、今朝は思わしくない釣果だったので仕掛けの投入回数も少なく撒き餌もかなり残っていましたので調査程度のゆうマヅメにはこれで十分でしょう?ただ、万一にもよく連れた場合に備えて予備として小ぶりなアミエビのブロックを車に積んでおきます。
とりあえずは通い慣れた河口南側の岸壁に向かいます。情報では、此処は最近まで渋かったのですが、ここ2~3日釣果が上向いてきたようでアクセスもいいので有望な釣り場の一つに挙げられます。私の家からも遠くないのでここで釣れれば釣り場探しも楽勝になりそうです。
しかしながら釣れていれば10人以上は並んでいそうな釣り場も今日は2~3人が釣っているだけです。車を止めてみてみれば腕利きの釣り師も釣り座を構えていましたので「良いかも?」少しは希望が湧いてきました。先にも書いたように釣り始めて暫くすると顔見知りのベテランが次々とやってきて私の横に座ってしばらく話をして帰って行きます。
暮れかけたころに時合い
「釣れるなら午後3時ころからだろう?」と予想してそれまではゆっくりとしたペースで釣ります。仕掛けは今朝使ったサビキを使います。釣り場が違っても自分なりなベストなサビキだからこれでいいだろうという考えです。撒き餌も朝の残りです。
しばらくはミニサバのオンパレードが続きました。その間に1時間に1尾くらい狙っているサイズとすれば小ぶりな鯵が混じります。予想した午後3時を過ぎても時合が始まりません。そのままの状況で午後5時を過ぎたころから少しずつ釣れるようになりました。まあまあ1投1尾の状況になったのは薄暗くなった頃でした。私は片付けに備えて早めにヘッドライトを着けていました(もちろん点灯はしていません)
私の場合釣りに夢中になる傾向があって「気が付いたら周りが真っ暗」ということが何度もありましたので、安全のために早めにヘッドライトは装備しておくように心がけています。で、そのヘッドライトが必要になったころにあれほど釣れていた鯵の釣れ方が「ピタッ」と止まってしまいました。「なにか大物が来たな!」
鱧
そう思いながらも投入と回収は続けます。「太刀魚は釣れているとは聞いていないし、大型の青物やヒラメやエソかもしれないが、青物やエソはこんなゆうマヅメに喰うだろうか?」などと考えながら竿を持っていると鯵のようなアタリです。「おうまだ居たな?」リールを巻いていると抵抗がだんだん強くなってきます。
「鯵じゃない?チヌかもしれない」そのうちに「ハリスは大丈夫だろうか?」と思うくらいに引きが強くなってきました。仕掛けは自作のサビキ(ハリス1.2号)の針が取られて少なくなったのでハヤブサの蓄光サビキ(ハリス2号)に替えていました。しばらくやり取りしながら水面まで浮かせてみると「長い!」ウミヘビか太刀魚でしょうか?
「こんなデカいアナゴはいるんだろうか?」近くで釣っていたベテランにお願いしてタモを入れてもらいます。上がってきたのは1mを楽に超える大きな鱧でした。「こんなデカいのは見たことがない」タモを入れてくれたベテランが言ってくれます。早速先輩に電話して釣った後の処理の仕方を教えてもらいます。
去年も同じような鱧
去年だったと思いますが、私は以前にもこんなデカい鱧を釣っています。今回鯵の釣果が落ちてきた河口北側の漁港でです。時間は、もう少し遅い時間帯でしたが日没後でした。同じように鯵釣りのサビキに引っ掛かってきました。長さは同じ程度でした(約120cm)が、若干細かったかな?たぶん雄だったかな?
今回の鱧は前回より太い感じです。長さは同じくらい。メスなら卵は酒の肴にいいらしいのですが、生食は慣れないので煮つけにしてもらいます。鱧につきものの骨切ですが、先輩のアドバイスによれば身をおろした後、いったん冷凍して骨切すれば楽だということなので今回はそうしてみたいと思います。
鱧は生命力の強い魚ということで、その通りで頭を落として身を開くときにもまだ時々うねうねと動いていました。骨切が済んだら湯引きにしましょうか?「鱧といえば湯引きを梅肉で」というのが定番でしょうか?先輩の話だとミンチにすれば団子にして油で揚げても旨いとか?デカいので食べごたえはあるでしょう。「精力が付いて夜も寝れなくなったらどうしようか?」そうなったら「夜通し釣りに行こうか?」
では、また。