水路状の部分の幅は50~60mあるでしょうか?腕自慢の釣り師が投げれば向こう岸に届くのも無理のない距離です。水路状のおおむね中央部分が最深部分でその両側に駆け上がりが形成されているものと思われます。鯵が良く釣れるのはこの駆け上がりの部分ですが、陸側の駆け上がりと沖側の駆け上がりとではよく釣れるポイントが違っていて、日によっても大きく変化しています。
よく釣れていたころには丘側の釣り座の競争率が高かったのですが、最近では沖側の釣り座の方が成績が良いようで(沖側は釣り座のキャパシティーが大きい)最近では楽に座れる沖側で竿を出す釣り師が多くなっています。私は陸側の釣り座をゲットしやすいこのタイミングで自分なりに沖側からと陸側から竿を出してみて双方の感触を確かめておきたいと2日連続で敢えて交互に竿を出してみました。
近頃、この釣り場で鯵が釣れるのはマヅメ時。特に朝マヅメがいいように思われます。時間的には4時を過ぎたころから釣れ始めて6時ころまでに嘘のように釣れなくなるパターンが多いようです。魚の活性が高い日には釣れなくなった後も粘れば再び釣れ始めたり、ぽつりぽつりとながら釣れ続いたりすることもあります。
潮周りは中潮
満潮時刻は午前4時過ぎです。朝マヅメがちょうど下げ始めのタイミングですので爆釣してもおかしくないのですが、(もちろん時合はありましたが。)「爆釣だった!」と思えるようなものではありませんでした。2日ともに。どれほど競争が緩くなったといっても釣り座の確保レースにはそれなりな時間帯に参加することが必要になります。
2日ともに朝マヅメの時間帯に竿を出すためには陸側の釣り座を狙う場合は沖側より1時間以上早く出かける必要があります。夜明け頃の釣りに深夜の2時ころから支度をして駆けつけることになります。もちろん遠方からの釣行者はさらに早くから出かけてくる必要がありますよね。今回は昨日と今日。よく似たタイミングで竿を出すことができました。
釣果の方は「昨日が20尾程度、今日は10尾を少し超えた程度」と若干差が出ていますが、天候や昨日の(昼間の)雨の影響など考えればよく似た結果でしょうか?同じ水路を向こう側からとこちらからと釣るわけですから大きな差がないのは当然かもしれませんが、これは私の釣果に限った話で実は沖側から釣った方が今日も昨日も数多く釣れていたようなんですね。昨日私は沖側で20尾程度でしたが陸側の人たちは、10尾釣れるか?釣れないか?だったようですし、今日私が陸側から10尾+アルファだったのに対し沖側からはいい人で30尾程度釣っていたということなんですね。
陸側の方が駆け上がりがなだらかな感じがする。
竿を出していて気が付いたことは陸側から釣れば一定の距離の部分に海藻の群生があって、投げて釣る場合にはかなりの頻度でこの近辺に仕掛けが入れば根掛かりしてしまいます。海藻があれば回遊ポイントになりそうなのだが実際のところ根掛かりポイントになってしまっているようです。特にその近くで釣れ盛る様子はありません。
同じような感じで沖側から釣ったときには根掛かりポイントは少なく、狙うポイントの自由度が幅広い。極端な話ですが、沖側から釣った場合下かごを底に着けて釣ることも可能に思えるくらいです。丘側には海藻が生えていてなだらか、沖側には海藻も少なく急に深くなっている感じ・・「どちらでよく釣れる?」と聞かれたら「陸側」と答える人も多くいるのではないでしょうか?
だが実際には今の状況では沖側からの方がよく釣れている状況です。其処には私なんかには到底わからない理由があるのかもしれないし、ほんの一時的な現象かもしれません。実際のところ陸側から釣る人は最深部分を挟んで陸側の駆け上がりを狙いがちですし、沖側の人は沖側の駆け上がりを狙いがちになります。で、最近は陸側よりも沖側の方が竿を出す人数が多いのでその分自然と撒き餌の量も(沖側の方が)多くなります。案外、沖からの方がよく釣れる理由の真相はこんなところにあるのかもしれません。
ならば私はどうするべきか?
もしもこの状況が続くならば、長い歩きを厭わず少しでも数が釣りたいときには沖側からの釣りを、早く釣り場について釣り座が空いていて数釣りではなくて釣ることそのものが目的の日には陸側からの釣りをするべきでしょう。たいていは「少しでも多く釣りたいが、だからと言って長い歩きは嫌だ」。「数か?歩きか?」で悩むことになるんですよね。
もう少し元気でハツラツとしていたなら迷うことなく沖側からの釣りを選びますが、近頃の私は「つい陸側からの釣り」を選びたくなってしまいます。年なんでしょうか?それでも釣りに行きたいのは事実なんですが・・・
では、また。