鯵釣りもしばらく「気難しい釣り」が続いて小鯖に気を取られたりしていましたが、やはり「小ぶりでも鯵は鯵」思い直して釣れなくても通う覚悟で続けていました。前日に行った単独釣行は、たった1尾の惨敗に終わり「我慢我慢！」と臨んだ翌日の釣行では27尾の釣果を上げることができました。
色々と考え抜いた末に「また振出しに戻る」仕掛けも、撒き餌も、変にいじくりまわすよりシンプルなものの方が実はよく釣れたりして・・・。一つ一つ魚に教えられるような気分です。もう一つ気づきがあるとすればそれは「我慢」という言葉。想像だけで釣れる釣れないを判断せずに実際に波止に行ってみる。
釣りの極意は「とにかく竿を出してみること」どんなに理論がよくても竿を出してみないと結果は判らない。ああしたら？こうしたら？と理論名人は何処にもおられますが、実際に竿を出してみないとわからないことが多いのも釣りなんですよね。名人と呼ばれてなお寡黙に条件にかかわらず結果を残す釣り人こそ値打ちがあるものでしょう。
春の鯵「波止釣り」
実際のところ春から初夏にかけての鯵の半夜釣りは初めてです。釣りにはまっての1年目は夏がスタートでしたので2年目に差し掛かるころが春から初夏にかけてのシーズンでした。それが昨年のこと。そのころは日高港湾がよく釣れていて大ぶりな鯵やサバで賑やかでした。
今年は自粛もあって日高港湾には足が向いていませんが、実際のところ釣れている様子もなくて、人が少ない早朝の釣りに誰も誘ってくれません。小鯖の釣りに南塩屋漁港に行くとき通りましたが、人影も少なく釣れている様子はありませんでした。こう釣れなくては去年出会った知り合いたちともなかなか再び出会うこともできないでしょうね。
師匠は最近連絡がありません「今度釣ったら（メジロ）1本進呈するから」といってくれていたので向こうから連絡がなければ催促するようで悪い気がして（こらから）連絡もできていません。タコでも釣れ始めたらたぶん連絡が来るだろうと待っているのですが・・・。
名人の後を追いかけて
最近は鯵釣り名人の後を追いかけての釣行に終始しています。この日も昼休み時間に「名人から電話」ガラケーの彼はネットの情報が見れないのでいつも昼ご飯の後に風や波の予想を聞きに電話をかけてきます。「おう、今日も行くど！」こんな調子です。どんなに悪い日でも私の2倍の数は釣ります。良い日なら3倍は軽く釣るんですよね。
「これがサビキ釣りや！」「釣りに来てるんやから、釣らなあかんのう！」大体こんな口ぶりですいつも。飾らない人柄ですから、他人に誤解されることも多いとか？72歳ですが、6.3ｍ4号の竿をぶんぶん振り回します。この日も、名人は私の2倍釣りました。というか？彼に言わせれば私が半分しか釣れないのが、気になるようで、いろいろと注意をくれるようになりました。最近では。
以前は、何も言わなかったのですが、近頃はタナの具合とか、シャクリの入れ方とか、細かく指導してくれます。ただ形式的なことはマネできても何十年もかけて築き上げた彼の技量は一朝一夕に真似することができるものではありません。免許皆伝には今しばらくかかりそうですよね。
一人で釣ったら
4月29日は一人での釣行でした。名人は何かの用で来れないと連絡がありました。「今日は独り占めで釣ってくれ！」と言われて「はい！」と返事しましたが、釣り場には私以外に誰も来なくて文字通りの独り占め状態に。潮まわりは良くありませんでしたが、天候は絶好の釣り日和の半夜釣りでした。
誰も来ないのが不思議なくらいでしたが、誰も来ないのが正解な全く釣れない日だったのが不思議でした。「ほかのみんなは釣れないのがわかっていたのか？」なら、釣れない原因は何処にあるのか｝疑問が湧いてきます。翌日に聞いた話でしたが、誰か（私のグループ以外の）が水温を計っていて劇下がりだったので誰も来なかったとか？？
翌日（釣れた日）に来た別のグループの釣り師が教えてくれました。「昨日は水温が低かったが、今日は水温が上がってよく釣れるはず」と。その証拠に私もそこそこ釣れましたし（27尾）名人は40尾でした。私なんかは、釣行すると決めたら行ってしまいますが、準備はしておいて別に水温だけ測りに来る釣り師もいるんですね。
名人復帰
一日空けての名人復帰です。この日は、少し早めから喰い始めました。私は相変わらず、バーゲンの安価なサビキを試します。いつも何かしら実験をするので名人をイラつかせてしまってますが、「最近では「また、何かやってるな？！」と少しは笑いに繋がっているようです。
前日がたったの1尾という釣果でしたので、私も気居合は入っていましたので実験が上手く行かなくても名人が3尾釣った時点で実験は取りやめにして「真面目に？？」釣ることとします。その仕掛けの交換時期が意外と早く来ました。名人が猛スピードで釣り続けます。
20尾を釣り上げるまでに彼は一度も空で仕掛けを上げることがありませんでした。もちろんウキが反応して針ハズレは何回かありましたが、ウキの反応なしに仕掛けを上げうことがないのはほぼ入れ食いといった状況です。私は、そのだいたい半分くらいのペースで釣れていました。
久しぶりの釣果
20尾を超える釣果は久しぶりでした。名人も40尾は久しぶりだと喜んでいましたよ。まずまずの釣果で意気揚々と引き上げます。帰り際には「深夜-早朝組」がやってきました。彼らは型こそ小さ目ながらたいていは20尾以上の釣果があるようですね。しばらく彼らと話して私は帰りました。名人はいつものように自分の釣りが終われば周りに関係なくさっさと帰ってしまいます。
さて今日も昼休みに電話がありました。「おう、行くど」私はもちろん「はい。了解」と答えました。今夜も電気ウキが2個並ぶでしょう。
では、また。