2019年8月の台風は8号9号と10号、3個続いて日本付近にやってきました。近畿地方に直接の影響があったのは3番目ににやってきた10号台風でした。
台風の影響で釣行できなかったのは10号
3個連続してやってきた台風ですが、この周辺に釣行できないほどの影響があったのは10号でした。大きな台風で速度が遅く進路も定まらない厄介な台風でした。もともと私は13日から16日までこの地域の風習に従って「お盆の間の殺生は禁忌」の教えを守る予定でした。
奇しくも台風の接近と時期が同じで「休まなければいけない期間は台風で釣りにならない期間」という「偶然に一致した」今年のお盆でした。
休みの前半は嫁さんの忠実な僕(しもべ)として掃除やお使いに奔走し、後半は昼寝に夜寝。「寝ざんまい」で過ごしました。そろそろ竿を持つ手が寂しくなってきましたので、釣り場のリサーチ。「台風の痕跡調査??」から始めてみます。
なかなか水位が下がらない日高川
馴染みの浜の瀬漁港はじめ日高港湾、煙樹ヶ浜、は全て日高川の河口付近に位置しています。当然のことながら濁りや水潮など日高川の影響を大きく受けています。
この影響はマイナス面だけではなく、豊富な栄養分は長い流域を持つ日高川から供給されていますし、河口部分で孵化した小魚は生態系の食物連鎖を大きく支える役目をしているはずです。
最近は日高川の中流にダムが出来て濁りの取れるのがかなり遅くなっています。ダムは雨量が多いときに底にたまった泥を輩出するとか??
流木やゴミ
流木やゴミは日高川が与える恵みとは言えません。これはマイナス部分です。もちろん栄養分?も一緒に流れてきている筈ではありますがこの「流木やゴミ」は始末が大変です。原始の時代なら放置していたのでしょう?このゴミの上に土砂が堆積して海岸の形状を変えることもあったかもしれません。
現代では、景観もさることながらゴミの堆積による腐敗や害虫の発生など私たちの暮らしに悪影響が出ないように撤去されます。自然界の変化ではなくあくまでゴミ(余計なもの)として扱われるんですね。優先順位があって時間はかかるでしょうが、土木業者が来て何処かへ持ち去ってしまいます。
私なんかは単純ですから「安全に此処で燃やせばいい、浜だから。」と思いますが、これも古い考えのようで近頃は、処理施設に持って行くようですね。
濁りも長く続きます
日高川の影響を幾つか書いてきましたが、これほどの大雨でなくても川からの濁りが釣りに影響します。「濁りや水潮が入れば魚は釣れない」というのは当たり前のように思われますが、意外に濁りが良い場合があります。実は濁りを待っているようなときもあるんですよね。
水が澄んで何日も雨が降らなければ、釣れていた魚もだんだんと釣れなくなっていきます。回遊に変化がないのでしょうね。そこで1日雨が降るとします。
程よい濁りが入って(もちろん水潮も起きているでしょう)魚の釣れ具合に変化が出ます。特に大雨でなかったときにはダメージからの回復も早く新しい群れの回遊が望めます。
川からの水は軽くて底の方は沖からの海水が入っていて、底の方がよく釣れたりします。これは水深のある日高後湾だけに言える事かも知れませんが。煙樹ヶ浜でも浜の瀬漁港でも傾向はよく似たもののようです。
お盆明けの釣りはじめ
さて、私は何時から釣りに行きましょうか?濁りや波の状態、ゴミの流入から判断すれば一番の釣行先は「日高港湾」が候補に挙がります。
昨日見た感じでは、まだうねりがありましたし水の色が異常なくらいに濁っていましたので今日一日(8月17日)待って明日の朝くらいからが良いかもしれません。
やってみたいのは「底付近での大物狙い」浅い棚では「コノシロ」が釣れるかもしれませんね。落ち着いた釣り師ならまだ明日は早いというかもしれませんが、しばらく竿を振っていないので気持が待てないんですよね。
まだまだ暑い日が続きそうですが、今、これをかいているときに「ふっと」秋の雰囲気が窓から流れ込んできました。季節は秋です。秋には釣るものが沢山あります。楽しみですね。
では、また。