古いギターアンプ(トランジスタ:AriaProⅡ)を修理

知り合いに頼まれて音の出ない古いギターアンプを修理しました。はじめは、アンプ全体を送ってきていましたが、運賃もバカにならないので近頃は中身だけ送ってきます。(その方が、軽くてこちらも有難い。)

初めに開封の儀式。いつもの事ですが「今回は何だろう?」と楽しみにしています。アリアプロのリバーブ付きビンテージなトランジスタアンプでした。

とりあえず音が出るか?低周波信号を入れてみます。時報の「ピッピッピッピーン」の「ピッ」の音の連続音です。「ピッ」の「ぴー」です。でその音を作っているのがこの箱です。

ここに(INPUT)繋いで、音が出て来るか聴いてみます。ごく稀にですが何もしなくても正しく音が出て来ることがあります。「今回も、そうでありますように!」

これが入り口に入れている信号です。オシロスコープで観ています。高校で習った「サイン、コサイン・・・」のグラフみたいですね。

やっぱり、壊れています。音が出てきません。ので、オシロのプローブで入り口から出口に向かって信号を追っていき、途切れるところを探します。

いつもの事ですが、オシロで追って、この辺りだと目星をつけても、あと一歩に何日もかかることがよくあるんですよ。特に今回のように回路図が無い修理の場合。



貴方、壊れていたのね?「犯人は、お前だ!」って叫んだりはしませんよ。壊れるまでけなげに黙って働いた部品ですから。このボリュームに信号が入って、そこで途切れていました。

早速、ボリュームを外し、部品単体をテスターで当たってみても間違いなく壊れています。

さて、交換部品の調達です。手持ち部品の中から探してみましたが、適当なものがありません。仕方なく「ジャンク箱」のお世話になります。


多少形が違うので、「ドンピシャ」と取り付けることができません。リード線を付けて、角度を変えて取り付けます。

部品交換後のチェックです。初めのように入り口から信号を入れて、出口でオシロの画像を見ます。どうやら「ビンゴ!」だったようですね。

後片付け、後片付け。元通り組みなおしていきます。ボリュームのツマミが1個欠品していましたので、とりあえずありあわせのモノを付けて、依頼者の方で綺麗なものに付け替えてもらうことにしましょう。

最終確認。音楽信号を入れて、1時間ほど鳴らしてみます。ここまで来ても「アレッ?」てことが何度もありました。気を抜かずに確認します。そのあと鳴らしっぱなしにして、1時間ほど経ったら戻ってきます。

OKなようですね。お付き合い有り難うございました。

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