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還暦の私にとって
「子供時代と言うよりは、それより少し前の時代の昭和歌謡」
おそらく昭和20年代の歌謡曲が中心なのでしょうか?
アルバムの収録曲の年代を調べてみると
昭和15年ごろの戦時歌謡曲も含まれていて
戦後の昭和歌謡に限らず
昭和初期(戦中戦後)の歌謡曲全般を歌っているように思われます。
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強く響いた旋律
それにしても「ノスタルジックな分かり易い旋律」が
「現代の難しい音楽が多い中」で
「分かり易いメロディー」がひときわ光を放ち、
私たちのように「昔、何処かで聞いた音楽」と思う人々から
「初めて聞く世代」の人々まで瞬く間に魅了する音楽なんですね。
もちろんそれは当然のことで
「時代をさかのぼった当時の日本人の心」に
「強く響いた旋律」であるからであり
「今の日本人の心」を揺り動かしても驚くべきことではありません。
シンプルな構成
楽団の構成は
「ボーカル」「ウッドベース」「アコーディオン」の
シンプルな構成で
(時にはサポートにスネアドラムを加えたりした動画も見受けられます。)
特徴的なのは「ボーカル」のスタイルで
マイクを頼りに小声で歌う今の歌謡曲のようではなく
ある程度声を張り上げて歌う
昭和初期のスタイルを踏襲していることです。
これによって彼らのステージが
「単なるカラオケの延長線上から独自の舞台芸に昇華」
されているように感じられます。
まるで「当時の慰問団」の演奏がそこに
再現されたような感じに見えるのです。
それが若い人々から見れば新しいスタイルに
映っても不思議では無いですよね。
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アルバムの中の一曲」では無く
アメリカでは「リバイバル」と呼ぶのでしょうか?
少し前に流行った曲を
「別のミュージシャンが良い曲だから」
とまた歌ったり演奏したりで
「再び流行する」ことがよくあるようですが、
日本ではごく一部の例を除いて
以前の曲をほとんど手を加えることなく
再び世に問うことはあまりありません。
リミックスや再集録、アレンジの大きな変更などで
再発売されることはあるようですが。
最初のバージョンを別の人がそのまま演奏したりレコードにしたり。
「アルバムの中の一曲」では無く
「リバイバル曲」を力いっぱいに売り出すことは
意外にはばかられていたような気がします。
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一時的なブームで終わるのか?
「東京大衆歌謡楽団 」が
新しい日本の音楽文化として定着するのか?
一時的なブームで終わるのか?
まだまだ「ブームと呼ぶのは程遠い」かも知れませんが
「難しくなりすぎてどん詰まり感一杯」の歌謡曲の世界に
新しい風を吹き込んでくれることを私は期待しています。
「平成の次の元号」は何になるのでしょうか?
「昭和」が一つ前の時代から
「二つ前の時代」になるのに合わせて
新しい「昭和文化のリバイバルの形」を見たいものです。
「タイムトリップ歌謡なんて際物のような扱い」を脱ぎ捨てて、
できれば「ひとつのしっかりした音楽文化」に育ってほしい
「昭和にだって良いものもたくさんあったよ」って言いたい!
「昭和生まれの私」としては。
では、また。