冬になれば毎年の恒例で私の母親がたくあんを漬けます。
大根を干してしわしわになったものを
塩と米糠で漬け込むのですが、
長年つけてきて去年は120本漬けたのが今年は50本。
もうあと何年続けられるか?と言うので
長年戴いてきた私としては、
現役で漬けているうちに見せてもらっておこうと
見学に行ってきました。
後を引き継いで続けていくかどうかは分かりませんが。
近所でも有名な「美味しい大根」
大根は近所でも有名な「美味しい大根」をつくる農家から
毎年決まったように購入しています。
近年では、収穫してきれいに洗って
10日間程風通しの良い日陰で干したもの(しわしわになった大根)を
買っているようです。
(たぶん母親が頼んで干すところまでやってもらっているようです。)
先日これの運搬を頼まれて2時間ほど付き合いました。
すぐに漬けるものだと思っていましたが、
こだわりの強い私の母親の事ですので
手元で2-3日仕上げ干しをしてから漬けたいようなんですね。
「のこり沢庵」
干してしわしわになった大根の葉の部分と
食べる部分(白い根っこの部分)に切り分けます。
何本あるのか分かりませんが、
かなりの数ですね。
これで例年の半分以下ですから
「去年まではどんだけ漬けていたんだ!」
私たちもちょくちょくもらったし、
知り合いにも分けてあげたようです(これが生きがいのようなものです)が、
それでもかなり残ったようなんですね。
私の家にもかなりの数の「のこり沢庵」が配給されるようです。
残ったらどうすんのだろう?
しわしわ大根の白い部分(根の部分)だけを
きれいに詰めていきます。
隙間が空けばそこに葉っぱを詰めます。
とにかく隙間ができないように詰めるんですね。
今年は4パーセント塩分のモノと
5パーセント塩分のモノの二通りにするそうです。
塩や糠、隠し味の調味料などは、
もう一度売りに行けるくらい大量に買って準備しています。
「残ったらどうすんのだろう?」
私が心配することでもないですが・・・。
1段ごとに混合した調味料を振りかけて漬けてゆきます。
人間も強かった
「できたよ」と言うので見に行ったらこの状態でした。
最後は葉っぱで蓋をして内蓋を載せます。
「昔と違って今はビニール袋の中に漬けるので衛生的だよ」
といいます。
昔は木の樽にそのまま漬けていたようなんですね。
しかも臭いがするから納屋の裏とか
勝手口の近くの雨に濡れないところに
集めておいてあったそうなんです。
直射日光を避ける場所なんでどうしてもジメジメしていますよね。
そりゃあ衛生状態が良くなかったんだろうと想像します。
塩分も濃かったんでしょうし、人間も強かったんですね。
新しくてシャキシャキの食感
重しを載せて20日もすれば水が上がって(水分が出て)
新物の沢庵が出来ます。
良く漬かった沢庵も上手いですが、
新しくてシャキシャキの食感の沢庵も旨いですよね。
食べるのは好きですが、
状態を見ながら管理していくのも大変そうですよね。
特に近頃は減塩ですから
夏場にはいたまないようにするのが大変でしょう。
買えばいつでも沢庵は手に入りますが、
家(ウチ)だけの味の沢庵ですからどこにもありません。
こんな寒い時期から漬けてくれていたんですね。
おふくろの味です。有難う!
では、また。