![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/1-4.jpg)
私にとっては思春期の思い出
ヤングタウンやオールナイトニッポン。走れ歌謡曲、歌うヘッドライトなど
深夜ラジオは思春期そのもので、その後も夜行で車を走らせるのが好きで
カーステレオよりも朝までラジオ三昧でした。
都会に近い所ではFM局も長く受信できますが、
一般道や都会から離れた地域に行けばやはりAM局がメインになります。
そのせいかラジオには忘れがたい思い出がいっぱいです。
![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/2-3.jpg)
インターネットの登場
昼間は、近くの都会の局が受信できても夜間になれば、
聞きなれない外国語が飛び込んできて聞くのに苦労することもしばしばでしたが
インターネットのラジオ配信が始まってからはいつでも
ノイズのないクリアな音声で聞くことができるようになりました。
ただネット配信のラジオは、(当然ですが)ネット環境がなければ聞くことができません。
家にいるときは使い放題でつながっていますが、(外出時にも繋がる方法はあるようですが)
車で移動中などは別にネット回線を準備せねばならず。
どうしても(聞くのは)中波帯のAM放送や超短波帯のFM放送になってしまいます。
若しくはCDですね。
![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/3-3.jpg)
AM放送はコストがかかる
歴史のあるAM放送も使われている周波数や電波型式のために
コストのかかる放送手段なんですね。
まずは周波数の問題では、アンテナ設置の広い敷地を要します。
AM放送は中波帯を使うために波長が長くそれに対応した送信アンテナも大型になって
高い(長い)アンテナが必要です。
また、AM放送(中波)開始の当時では、超短波や極超短波、
現代のようなセンチ波やミリ波を使った中継技術も乏しかったため
大規模な1つの放送局で広い地域をカバーできる中波帯が使われたのでした。
AM放送電波に音声信号を乗せるようになった初期の送信設備(特にアンテナ)が
大掛かりで資金がかかりますが、これ以外にもAMという電波型式が
送信するための電力を多く必要とするために電力料金も他の電波型式に比べて多くかかります。
このようにAM放送は、音声を電波に乗せて送信した初期の方式で、
その経済性においても当時は画期的なものだったはずですが、
新しい技術の開発で取り残された高コストな過去の遺物と言っても過言ではない状況です。
![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/4-3.jpg)
災害時や山間地でも聴きやすいAM放送
こんなAM放送にも他にはない利点がいくつかあって、
その一つが、山間部などの衛星からの電波でなければカバーできそうもない地域に
比較的簡便な受信設備で情報を届けることができます。
また災害時などに超短波や極超短波の放送が中継できない時などには、
1つの送信所から広い範囲をカバーできるAM放送に優位性があります。
受信設備も初期の送受信手段ですから、比較的簡便な受信機でも受信可能で、
極端な例では、十分に強い電波が受信できれば電源のない簡易な受信機でも
情報を入手することができるくらいです。
![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/5-3.jpg)
海外の例
イギリスやフランスなど欧州の先進各国では、
どちらかといえばAM放送は廃止してFMへ移行するような流れですが、
すべてがそうなるのではなくてやはり緊急時の対応等で
基幹的なAM放送は存続させるような感じです。
アメリカは国土が広大ですべてがFM放送に移行ということは難しい様子で、
多少の変化はあっても現在のラジオ放送に大きな変革は起きないように感じました。
![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/6-2.jpg)
日本の選択は
様々な資料から、日本のAMラジオ尾放送は、
おそらく民放は2028年ごろから徐々にFM放送に移行し
(現在でもすでにAM/FM併用放送を開始している局もある)
中継の送信所がFMに移行してもメインのAM中波送信所が残される放送局もあるようです。
ただ、残ったAM中波送信所もリスナーの多くが
FM移行によって減少すれば緊急時にAM中波で放送しても
聞き手がいないのでは成り立ちませんから
長い目で見ればすべてFMに移行してしまうでしょう。
例えばNHKだけけでもAM放送が残ればいいなあ
これは私の個人的な願いですが、AM放送全盛の時代の終わりごろに聴いていた
私にとっては、懐かしさというか?思い出がいっぱいのラジオでした。
そうはいっても時代の流れに逆らっても、もとはこのAM放送でさえ
何かの古いメディアの代わりに登場したものかもしれませんから、
時とともに主役が変わるのは仕方のないことですよね。
それでも尚、わがままを言わせてもらえるなら、
せめて私がラジオを聞かなくなるまでは、どこでもいい、
AMラジオ放送を続けてほしいものです。
では、また。
![](https://chappynyan.com/wp-content/uploads/2021/07/7-1.jpg)
受信機#中波ラジオ#AMラジオ#FMラジオ#インターネットラジオ#ラジオ受信機#ラジオ体操