テレビ和歌山の20年近く前のCMの中に猿とカラスの着ぐるみの芸人さんの掛け合いで
「カーカーカー」「キーキーキー」とやるのがありました。
何年間かは、秋になると流れていたように記憶していますが、
それすらも忘れてしまうほど古い話になってしまいました。
おそらくYoutubeで「カーカーカーキーキーキー」と検索すれば出てくるはずです。
一説には、あの「ダウンタウン」が若かりし頃に出演した作品か?
という情報も見かけることがありましたが、真相を確かめたわけではありません。
よくできたCM
よくできたCMだと思いますが、今日のお題はCMではなく「柿」の話です。
和歌山県は全国一の柿の産地です。(市区町村では奈良県の五条市が1位だそうです。)
どちらにしても産地は紀の川の中上流域になりますね。
(※奈良県内では吉野川と呼ばれています)
紀ノ川流域からは少し離れていますが、私の住む地域でも柿の木は多く植えられていて、
私の家の裏庭にも「息子が撒いた種」が家よりも大きく育って毎年渋柿の実を付けます。
(息子は、柿の種を植えたから(猿蟹合戦なら)蟹の役かな?」
気候があってるんでしょうか?適当に植えた?種が家よりも大きく育つんですから。
慣れ親しんだ柿
こんな風に私の地域では柿の木を見かけることは珍しくありませんし
、農家であればたいていは畑のどこかに自家用の「渋柿や甘くなる柿」
を植えていて季節になれば「おすそ分け」を頂くことも稀ではありません。
小さいころから「甘柿」や「渋抜きした柿」「干し柿」は季節になれば
毎年食べて親しんでいます。ミカンもそうです。柿やミカンに囲まれて
恵まれた環境に暮らしていることになります。
東アジアの固有種
柿は、東アジアの固有種で、特に中国の長江流域に自生しています。
葉は加工してお茶のように飲まれることもあり、タンニンを多く含む実は食用にされて、
そのために多く栽培されています。
柿渋は「天然の防腐剤」ですし、幹は硬く「パーシモン」
と呼ばれ家具材として用いられます。
桃栗3年柿8年と言われるほど実がなるまで時間のかかる品種ですが、
技術の進歩によって今では3年程度で実のなる品種もできているようです。
渋柿は
私の好きな品種は、断然「富有柿」です。もちろんこれは甘柿です。
「ひらたね柿」の「あわし柿(脱渋柿)」も美味しいですが、
少し柔らかすぎる気がしますので私は「富有柿」が好きです。
ひらたね柿は、元々渋柿で完熟すると「熟柿(じゅくし)」と言われる
「真っ赤な柿」になって甘いのですが、とても柔らかくなります。
私の父は大好きですが、私はあまり好きではありません。
渋いままのひらたね柿は、焼酎などの飲用に出来るアルコールを使って
渋抜きしたものが美味しいですね。
ただし、アルコールで渋抜きすれば柔らかくなるのが早くなってしまいます。
家庭ではアルコールですが、業者の方は炭酸ガスで渋抜きをしているそうです。
柿の渋は「タンニン」というもので「お茶」や「ワイン」の渋みと同じ成分です。
番傘等に塗ってある柿渋は水溶性ではありませんが、
ひらたね柿の渋は水溶性なので唾液で溶けて舌が渋く感じるようですね。
この「活性化のあるタンニンを」アルコールや炭酸ガスを使って
不活性化しているのが「渋抜き」なんです。因みに私も焼酎を使って渋抜きしたことがあります。
「蜂屋柿」などの渋柿から「吊るし柿」(串柿)が作られますが、
鏡餅に飾る串の柿の数は5個か10個と決まっていて語呂合わせが
「5個の場合、一人(1)ひとり(1)皆(3)幸せに」吊るし紐を挟んで
両端に1個ずつ、中央に3個の配置でこのように語呂合わせをします。
同様に10個の語呂合わせは、「外はニコ(2)ニコ(2)仲睦(6)まじく」
これはよく聞きますよね。干し柿、吊るし柿、串柿、と言えば年末、正月です。
まだ少し気が早い感じがしますが何時の間にか過ぎていくのが時間です。
柿のシーズンが過ぎれば冬がすぐそこです。
では、また。
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