「別れの巡航船/哀愁の日の岬 松山恵子」55年前のEPレコードが!

歌手は、松山恵子。1964年、1回目の東京オリンピックがあった年のEPレコードです。

ネット検索しても音源は見つかりません。

プレーヤーは持ってるけどステレオに繋いでいなくて聴くことができなくて

どんなメロディーなのかも知らずに書いています。

私にとっては「古いEPだから値打ち」なんじゃなくて、

松山恵子のファンでもありません。だいいち松山恵子がどんな歌手なのかも知りません。

 

「日の岬」がタイトルにあったから目を引いただけのことです。

私の暮らすこの地域には歌の題材になるような情緒の場所は全く無いようです。

はるか昔には「安珍と清姫の物語」歌舞伎の題材にもなった=娘道成寺 

がありましたが、それ以外にはほとんど何もない。

無理に探せばアニメの聖地(AIR)と呼ばれて

アニメ好きには少し有名な場所があるくらいでしょうか?

釣りの世界に目を転じてみれば、有名でなくてもソコソコ釣れる釣り場が

いくつかあって私を含めたコアなファンを虜にしています。

今回は、「松山恵子の哀愁の日の岬」の歌詞を携えて散策をしてみたいと思います。

スポンサーリンク

紀州和歌山 日の岬

「紀州和歌山 日の岬恋に破れた~ 胸の痛みを 忘れるために」

いきなり「紀州和歌山 日の岬」と目的地をばらしてしまいましたが、

それほどここまでくる道中が長かったのでしょうね。

「日の岬に行こう!」と強く思い続けなければ問中で挫けてしまいそうなくらい

道中が退屈なのはよくわかります。産品はあっても見るべき観光地がありませんものね。

以前、田辺市で松山千春のライブを見た時に彼が

「くろしお号(JR)に乗って、そろそろ梅干しの南部(みなべ)かな?

と思ってたら、突然ゴボウ(御坊)が出てきて驚いた!」

といって笑っていましたが、それほどなーんもない。

※ウミネコ島(蜑取島:あまとりじま)

しかもJR御坊駅を降りてからが遠い。遠すぎます。路線バスもありますが、

昔のように本数がなくてましてや人里離れた岬の先端までは行っていません。

来るならマイカーが主体といったところでしょうか?

近くの集落までのバスを使って其処からハイキングという手法もありそうですね。

これなら健康的でいうことありませんが、果たして失恋を癒す旅に似合いでしょうか?

少なくとも悲恋に破れた一人旅(演歌的)には、乗客の少ない路線バスが最低限必要でしょう。

風にゆられて

「風にゆられて はまゆうが
うるむ淡路の~啼くなウミネコ かなしい声で」

ウミネコ島は日の岬に至る半島の付け根の部分の近くにあります。

道路からよく見える位置にあって、道標的な目印にもなっています。

ただ、はまゆうは岬の付け根近くにもあることはあるようですが、

群生地は数キロ南の日高川河口の南側になります。

こういう風に種明かししてしまえば身も蓋もありませんが、

岬手前の集落はアメリカ村という異名もあって北米への移民を多く輩出した集落です。

移民にまつわる悲恋の物語も探せば幾つかあるはずですし、

実際「アメリカ村」は意外に広く知られた集落でもあります。

また、御坊市内からこの集落に至る海沿いにも「潮吹き岩」という景勝地もあります。

潮吹き岩からアメリカ村集落までの間には「逢母:おいぼ」という地名もあります。

いかにも何か歴史が隠れていそうな名前でしょう。

古い昨日の

「古い昨日の 思い出は みんな消しましょ

~女一人が生き行く道を」

失恋の傷を癒した後には「女一人でも力強く再出発したい」

という希望のある結末で終わっています。

やはりこの時代の流行歌は何処かに応援歌的なエッセンスが

ちりばめられていて前向きで良いですね。

この流行歌が発売されたころには、日の岬にも「日の岬パーク」

というちいさな動物園や遊戯施設を備えたミニ遊園地のようなものがありました。

私が小学生のころには遠足にも訪れるくらいでしたから

田舎ではマズマズの施設だったと思われます。

近くには国民宿舎もあって御坊市内の企業や団体、

一般客を中心に宴会や入浴、宿泊に使っていたようです。

また、地元の若者にとってはちょうどいいドライブコースになっていて

「彼女ができたらまず初めに日の岬にドライブ」

といわば憧れのようにになっていました。

紀伊水道を行き交う船

日の岬からの夜景は、

六甲山やその他日本各地の有名な夜景スポットほどではありませんが、

対岸の徳島県阿南市周辺の街の明かりや行き交う船の明かり。

少し見えにくい気もしますが遠くに淡路島の街明かり。

最近では、関西空港に行き来する飛行機の明かりも多く見えます。

 

このレコード「哀愁の日の岬」の作詞家が実際に現地を訪れて

作詞したものかどうかはわかりませんが、

比較的ひっそりとした夜景の中にも貨物船や客船、

漁船の明かりは力強く闇の中を進んでいて頼もしく見えます。

 

実際のところ、私たち地元で暮らすものでも日の岬の灯台の明かりを

見たものは多くなく南の海岸線や海上に出る以外にはほとんど

その明かりを見る機会はない。日の岬の灯台より上にある駐車場から

見る灯台は背面から見る格好になるので正面からの明かりは

確認しずらい角度になります。

 

ただ、現在の位置に移転した灯台なら点灯時間内に行きさえすれば、

その明かりは確認することができるものと思えます。

私はまだその機会に恵まれてはいませんが。   

 

では、また。