正月・ぼーん

2人の子供たちが小さかったころ、嫁の実家の義父(故人)が、昔の農家の休みを「正月・ぼーん」とオドケて子供らを笑わせたのを思い出す。その義父(故人)もこの世を去って5年目か?また、お盆が来る。

東京とあと少しの地域が7月のお盆。大阪の天神祭り、京都では祇園祭、そしてお盆。京都やそのほか全国の多くが8月のお盆。お盆といえば、暑い中の帰省の渋滞です。細くて長い土瓶のような紀伊半島(1周して三重方面に抜けれないこともありませんが、距離が長く時間がかかります。大阪方面からは行って帰るだけ。入って出るだけの土瓶です。)さらに幹線道は阪和高速関連道路1本しかありません。もちろん一般国道等はあるものの海岸線は迂回距離が長くなり平常時でも時間がかかります。


たとえば7月と8月。日本にお盆の風習が2通りあるのですから、帰省を2通りに分散させれば、少しは渋滞も緩和されるのでは?なんて、バカなことを言い始めるくらいお盆は混みます。

私の住む土地では、だいたいお盆ころから、夜まで暑苦しかったのが少しずつ過ごしやすくなってきます。虫の音が大きくなってくるのもこのころからです。旧暦(改暦=明治5年、以前)のころには夏の暑さが今ほどではなく。お盆の夜には暑さも一段落し、盆踊りや夏祭りで故郷を堪能して英気を養えたのでしょうね。

私の義父は、代々半農半漁の家の長男に生まれ晩年まで明治生まれの父親が存命し、苦労した人でした。80余歳の天寿を全うした人でしたが、「正月・ぼーん」の名台詞は、彼の「1発ギャグ」なのか正月とお盆しか休みらしい休みがなかった農家の長男の人生のハイライトを象った言葉なのか?今となっては、知る術もない。