すべての鯵がその場で生まれ育ったわけではないのに明らかに違いがあるといいます。また、内臓の匂いも片やアミエビっぽいドブのようなにおいで浜の方はそれほど匂いもきつくないとか?持ち帰り方や、釣ってからの経過時間にもよるんじゃないか?と聞いてみても条件によって強弱はあるが、大体の傾向はいつも同じだとか。
そういうわけで、おかず釣りに勤しむ私としては「勢い刺身用の鰺は浜の鰺」が主な目的になるのは自然の成り行きなんですが、その「浜の鰺」がどういうわけか?今年は型が小さく釣れども釣れども「南蛮漬け用の鯵」が増えるばかり。刺身用の鰺が欲しければ波止場から釣らなければ手に入りません。
鰺釣りとカマス釣りの両道
「鯵が釣れている」という話が聞こえてきましたが、カマスも魅力的です。どちらも釣りたくて欲張ってみました。今の時合い(鰺)は干潮を挟んだタイミングです。ということはこの日は深夜の時間帯です。午後11時に釣り座に座ってすぐに釣り始めたのが12日から13日に変わるころ。
忙しいくらいによく釣れて最大は尺鰺が3尾ほど。刺身に出来るクラスは40尾を超えました。この日は豆鰺は少なくて・・・と言っても15尾位あったでしょうか?こんなに釣れるとは思っていなかったので、餌は昨日の残りです。釣れ始めから2時間ほどで餌切れ終了です。
釣り方は「ズボ釣り」です。4.5mで2号の竿にリールは両軸の小型リール。底まで落としてアタリがあればリールのクリック音が「ジー」となるようにセットして釣ります。2時間ほどで50尾以上を釣ったので、忙しかったですね。ヘッドライトは、センサーで手をかざしただけでON/OFFできますが、この日は(釣れ続いたので)殆ど点灯したままでした。
少し仮眠してカマスに備えます
もう少し粘りたっかたのですが、餌切れで午前2時までに鰺釣りは終了でした。さて、こんな時間だから一回帰って出直してこようか?迷いましたが、そのままカマスの場所取りに向かいます。同じ港内でも鰺とカマスは釣れる場所が違っています。カマスの釣り場に着いた時には私は一番乗りでした。「ここで良いかな?」クーラーと竿で場所取りして、見えるところに止めた車の中で仮眠です。
仮眠と言っても軽トラの運転席ですし、私は大柄ですのでそれほど楽な姿勢は取れません。まして、釣り用の防寒着を着ているので傍目には運転席に布団を詰め込んだような形に見えるかもしれませんね。どちらにしても寒くはない状態ですので、睡眠不足状態の私はウトウトできました。
時間の経過は、乾電池式の携帯ラジオをつけていましたので、ところどころ気が付いて大体寝過ごすことはなさそうです。以前に遠くから来た釣り師が(仕事が終わって)夜通し走ってきて場所取りをしたまでは良かったのですが、車中で仮眠が本気で寝てしまって目覚めたのは時合いも終わった明るくなってからのこと。「何しに来たのかわからない」眠い目をこすりながらつぶやいていたのが思い出されます。
カマスはギャング釣り
午前5時を過ぎたあたりから釣り師が集まり始めます。釣れ始めが6時半を過ぎたころからですので、みんな場所取りをしたうえで車に乗って待っています。寒い中1時間以上車中で待つわけですから、我慢大会の様相ですよね。6時を過ぎたころからフライング気味に投げてみる?人たちが出始めますがまだまだ釣れません。
この日は少し早かったのでしょうか?6時半を待たずに釣れ始めましたよ。一人が釣れると反応は早いです。一斉に投げて竿を振り始めます。ギャング釣りですから「引っ掛けてなんぼ」です。とにかく投げてはシャクるの繰り返しです。こんな釣りはタックルのバランスが大事ですね。改めてタックルバランスの大事さを痛感します。
私も人並みには釣れましたが、竿頭は、たぶん私の友人でしょう。あとで聞いた話では私や私の友人が帰った後で再び時合いいがあったようですが、帰るまでの時点では私の友人がダントツだったはず。もちろん帰った後で爆釣したのも友人ですから先もあとも(良く釣れたのは)自分の友人だったという話なんですが。
最近はプロも見逃さない
1月13~14日は天候も潮時も釣行し易い感じでしたが、前日からまともに寝ていませんでしたので「どうしようか?」と迷っていましたが、名人が「行くど!」と電話してきたので釣行することに。午前零時の待ち合わせのところが彼は1時間ほど遅刻でした。ま、人に合わせることが不得手な人ですから仕方のない事かも?
私はあまりに眠いので夕方から午後11時頃まで爆睡してきましたから、体の方はすっきりでしたが、釣りの方が全くです。午前2時ころまでアタリが全くなくて餌やり状態です。こつこつと餌をやった甲斐があったのか?良いサイズが3尾ほど午前3時前に続けて釣れましたが、あとは無しのつぶてでした。
午前3時過ぎに(鰺は)納竿としてカマスにチェンジ。このとき沖の方を見ると(カマスのポイントからは良く見える)明々と漁火が焚かれていましたよ。なるほど湾の入り口でプロの漁師さんたちが鰺釣りの漁(もしくは乗合船の滑り止めの鰺釣り)をやってるんですね。こんな時は漁火と大量の撒き餌(乗合船)をするのでで丘近くにはプロの仕事が終わるまで鰺はやってきません。
カマスは?と言えば、カマスのポイントのすぐ沖側にフロートが・・・そうなんですね。漁師さんの刺し網です。港内でプロが漁をするなんてどうなんでしょう?ま、とにかくカマスもプロの手に。私たちは所詮アマチュアですので、楽しめたらそれでいいんですが、今回はちょっと残念でした。
こんな調子で、良い兆候があればそれを打ち消す兆候も。一進一退なんでしょうけど先にも書いたように楽しめればそれでOKですよね。あと二日くらい天候は持つのかな?明日は少しスケジュールも軽くして、天候が悪化するまでにもう少し楽しみたいと思っています。
では、また。