おかず釣り師が行く!「鰺釣りの 明かりとリール 見直して」

暫く夢中だった「カマス釣りもひと段落」。3月まで続くと聞いていたシーズンも下火になりました。また潮が変わったら新しい群れが接岸して賑やかに釣れるのかもしれませんが、今のところは場所取りに成功した人たちだけの小さなお祭りに縮小してしまいました。早起きは辛かったけどほとんど毎日のように通っていた「カマス釣り」に行かなくなれば少し喪失感があります。

私の場合、こんな時には鰺釣りが頼みの綱になるんですね。人によってはベースはガシラ釣りとかいろいろあるようですが、ここ何年か鰺釣りばかりを追いかけてきた私にしてみれば、年中何処かで釣れるポイントや釣り方は分かっていますから「困った時の鰺釣り」ということになってしまいます。

今回も、カマスが釣れている間から少しずつ探りを入れていたポイントの鰺釣りに釣行してみました。実は二日連続の釣行となりましたが(今晩行けば3日連続です)一日目はソコソコ釣れて二日目はかなり気負っていってみましたが太刀魚の大群が乱入して振るわない釣果となってしまいました。

スポンサーリンク

釣り始めは快調に

一日目は特筆すべきことも余りない淡々としたそれでも忙しい釣りでした。忙しいといっても釣り始めとカマス釣りに向かう前の終盤辺りだけで真ん中の深夜帯はポツリポツリとしか釣れない退屈な時間帯でした。周りにはアジングの若者が何人かいただけのさびしい釣り場でしたが、明るくなる前から良く釣れて、明るくなってからは釣り人も多くにぎやかだったとか。

私は、夜明けにはカマスの釣り場に居ましたので「鰺祭り」には遭遇できませんでしたが、その場にいた人は「あっという間にクーラー一杯」だったとか?釣果の程度は本人にしかわからない事なので少しは割り引いて聞いておいた方が良いかもしれませんがとにかくよく釣れたらしい。

そういう羨ましい話の後の二日目ですから先に書いたように気合十分なのもうなづいていただけると思います。果たして二日目は釣り始めこそ快調でしたが、途中から(太刀魚が水面に見え始めたころから)殆ど釣れなくなって周りが細々と釣れていても私は全く釣れないということになってしまいました。

原因の追究

此処の釣り場は、集魚ライトが禁止されていない釣り場で、ある意味野放し状態なんですね。他所から来るリッチなモノ自慢の釣り師たちは昼間か?と思うような集魚灯を煌々と光らせて釣りをすることもありますし、最近では地元勢もいろいろと新兵器を取り揃えて明るいライトで集魚しています。

私は「何も持っていかないのはちと寂しい」という感じで水面の表層を照らすようなささやかな照明器具でやっていましたが、近頃は海底まで届くような強い光源が主流になってきましたのでどうしても集魚力に差が出てしまいます。「光の強さの差-・・そんなはずはない!」と何度も反証を試みましたが、やはり明るさにはかなわないようです。

集魚灯なんか関係ないくらいに釣れる日には人並みに肩を並べるくらいに釣れますが、少し集魚しなければ喰いが悪い日などには明らかな差が出てしまいます。「やはり釣れない原因の一つは集魚灯の差なのかなあ」などと思ってしまいます。あんまり大掛かりな装置を使って釣りはしたくありませんが、釣れなければ釣りではありませんから「何とかしなければ」と思案しています。

サビキかごの落下速度

釣れない原因のもう一つは「サビキかごの落下速度→フォールにあるんじゃないか?」ということに気が付き始めています。これは単にスピニングリールを使えば即解決することであり、ベイトのままでもブレーキを開放すれば簡単なことです。でも、折角クリック音のするベイトリールで快適に音でアタリが判別できていたのですから、それまでの試行錯誤を無駄にしたくなくて「本当にこれがいけなかったのか?」という部分をきちんと検証してからでなくては納得ができません。

このベイトリールを使った釣り方は、ヒットしたときに「ジー」と音が聞こえますから常に竿の先に注意をしていなくても構いません。ただフォールの時と魚を喰わせるときのブレーキの状態をワンタッチで変えることができないので一定のブレーキのままにしています。これがフォールを遅くしている原因のようです。

この釣り方の目玉である「ヒットしたときのジー」と「かごが落ちていくときジー」は同じなんですね。これが、全くのフリーフォールなら指でフォールの速度を調整すればいいだけのこと。私のベイトリールにはフォールの時と魚を喰わせるときの「待ち」のブレーキの強さがワンタッチで切り替える機構はありません。つまりこの釣り方は「投入からヒットまで同じブレーキの強さ」でやっているわけなんですね

スピニングでは

スピニングリールを使ったサビキのズボ釣りで、棚はラインストッパーを使って決めています。この場合はカゴは普通のカゴのままで錘とカゴを分離させることもなく棚を決めれます。ただし、アタリは竿の曲がり具合で判断するしかありません。もしくは手ごたえでアタリを判断するのが基本か?と思うのですが、深夜の長時間な釣りではすっと手持ちということも叶いませんので、ロッドホルダーに竿を置いてシャクったり餌を入れたり取り込んだりするときだけ竿を持ちます。

かごの落下速度は、スピニングの場合はフリーフォール(ほぼフリーフォール)です。少しだけリールから糸がほどける抵抗やガイドをすべる抵抗はありますが、ほぼフリーです。実際自分の感覚で両方(スピニングと私の設定のベイトリール=フリーフォールを使わない私の使い方)を比べてみても計測なんて必要ないくらいにスピニングの方が落下が早く、早くに底に着きます。

実際のところ私の設定のベイトリールで釣れなくなったのでスピニングに替えたら渋いながらも少しの間釣れ続きましたから、かごの落下速度が釣果に少なからず影響してるという結果です。暫く研究してやっと使えるようになったベイトリールですが、やはりここの釣り場には合わないかな?例えば生き餌で泳がせ釣りをする場合などに餌釣り用として使うならアタリが音でわかるので使い勝手が良いかもしれませんが、鯵釣りがメインの場合には合わないかな?

納得してスピニングに

暫く使ったベイトリールの竿は竿立てに戻してスピニングリールの竿を4.5mのと5.4mの2本準備しなおしました。置き竿のスピニングで釣る場合には竿先(もしくは手ごたえ)でアタリを確認する必要がありますので(視認のために)集魚灯も強化することにします。光を強くすれば海面を照らした光で竿先も確認できるようになるはずです。

 

期せずして集魚灯と釣り方の二つが改善することとなりました。双方を新しくしての釣行はこれからですが、一つ階段を上がった気分で釣り座に就くのが楽しみです。今回のことがあったので今後は新しい釣り方をしている人が隣に来てもたぶん簡単には目移りしないでしょうね。

 

また一つ経験を積むことができました。暫く天候の悪い日が続きますが次の釣行が楽しみです。  

 

では、また。