おかず釣り師が行く!「マゼ(南風)吹いて 水温下がる? なーぜ何故?」#ゴリオリの力  

秋も深まって、少しずつ水温が下がってきました。南風で一雨降れば一気に水温低下となって釣果のほうも一休み?なんてことを繰り返してきましたが「南風で水温が下がってしまう?」というのはよく聞く話ですが、それは迷信なのでしょうか?ネットで見れば全国的に「南風で水温低下」や「釣れ渋る」等の情報が散見されます。

それでなくても「半人前で釣果不振」がいつもの私のことですからこと悪条件については敏感です。さらにネットでいろいろと調べてみると、どうにも南風で水温が下がるというのは信憑性のたかい情報のようで、なんでも「ゴリオリの力」という法則が根底にあるらしい。

「ゴリゴリ」ではありません「ゴリオリ」です。私にとってみればどちらでもいいようなものですが。鰺さえ釣れればね。でもまあ、そんな名前がついているくらいですから「南風が吹けば水温が下がって釣れ渋る」というのはまんざらただの言い伝えだけでは無さそうですね。

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南風が吹いた後の浜

今回、私の通う釣り場は、南西方向に大きく開けた延長約4kmの浜です。一部は砂浜ですが大部分は砂利の浜で北側の端のほうが磯と接していて浜磯と呼ばれています。北側に屏風のような山があって北からの風を和らげてくれています。反面南寄りの風には弱く、南西風が少しでも強く吹けば釣りになりません。

サーフの釣りを長くやられた方ならお分かりだと思いますが、風の向きによって渚の形状が変わるんですよね。特にこの浜はそれが顕著なようで、高い時には2mを超えるような砂利の壁?が渚にできますし、台風の後などには見事に滑らかなスロープができていたりします。

南風には関係のない話かもしれませんが、秋の潮位が高いころには渚より少し入ったところに細長い水たまりができて、満潮時にはそれが大きくなり干潮時にはほぼ消滅するといった珍しい現象が見られます。そのころには、釣り初めにここならと思って釣り座を構えていても突然の高潮?大波?で「道具もエサも後ろにある水たまりに押し流される」ということがたびたび起きたりします。そんな時にはたいていどこかで高潮注意報なんかが出ています。

南風の前後の釣果

※11月16日の釣果
※11月17日の釣果

釣果の画像をいくつか並べてみましたが、11月18日と11月21日の間が開いています。この間は南風が吹いたりして天候が荒れた期間でした。その期間の後気温が上がって季節が1か月ほど逆戻りしたような天気が2日ほど続きました。ただ、その天候の変化と釣果の内容とが微妙にリンクしていません。

画像で見たところではあまり変わらないように見えますが、現場に行っていた立場で言えば、11月17日までと11月18日以降の釣れ方には違いがありました。まず釣っていた時間の長さが違うんです。それと大きなサイズの出方です。後のほうが時間が長くかかっていますし、その割にいいサイズの鯵が少なくなっています。

そういわれてみればそうかもしれないと思われがちですが、この背景には天候のほかに潮時の変化もあってはっきりと水温の低下が原因だとか?南風が釣果不振に繋がるとは言い切れないと思います。当然ですが私の腕前も安定して同じとは言えませんしね。それと南風の吹いた度合いも「これが南風だ!」という程度のものじゃなかったかもしれません。ただの悪天候だったかも?

※11月18日の釣果
※11月21日の釣果

長い間言われてきたこと

※11月22日の釣果

今回の考察はどちらとも言い難い結果でしたが、「南風が吹けば水温が下がって釣果不振に繋がる」という話は、長い間語り継がれてきたことで単なる都市伝説と簡単に片づけてしまえるものではないと思います。そこには「ゴリオリの力」の法則のように確かな道理もあるようで簡単に判断してしまえるものではありません。

折に触れて検証してみなくてはならないと思っていますが、
なんでもすぐに忘れてしまう私のことですから どうなることやら。  

 

では、また。

 

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