今年の台風14号は10月の秋台風とは名ばかりで夏前の梅雨の時分の台風そのものでした。秋の風台風ではなくて雨台風。進路も迷走気味。もちろん小さくても台風でしたから、被害に遭われた方々もおいでのはず。心からお見舞い申し上げます。
さて、台風接近のころから釣りを見合わせていた私は、台風の行き過ぎるのを心待ちにしていました。幸いにも当地方には大きな被害もなく台風一過と同時に波止場に繰り出すことができました。土曜に台風が行って日曜日。朝から電話連絡が忙しい。どこに行こうか?どこは濁ってる!?
とにかく昼前に偵察に出かけました。行けば知った顔がチラホラ。みんな待ちかねていたんですね。ほんの2~3日のことなのになぜか懐かしい感じ。知った顔を見かけてなぜかほっこり。さてさて今夜の釣行先はどこにするべか?日高港湾は気の早い釣り師たちが台風の余波が残る昨夜あたりから竿を出していたらしい。
どうやら太刀魚は避難中の模様
話を聞いてみるとサイズの良い鰺は若干釣れたものの太刀魚はどこかに避難したのかお留守な様子。鯵も早朝のごく短時間に「パラパラッ」と釣れたらしい。私は、どちらか?と言えば太刀魚より鰺釣りが好きなんですね。で、迷って名人に相談してみると、彼はいつものように即決で不惑です。
いつもの波止に行くといいます。引きずられるように私も彼と行動を共にすることに。ま、決めかねていたのですから、何であれ決まってしまえばそれに向かって準備するだけです。かれは、鰺と太刀魚のダブルターゲット。でも私は鰺だけに的を絞ってやってみるつもりです。
釣り方の方もいったんは(私は)かご釣りに傾倒しましたが、アミエビの国産品が入手困難になって努力しても(国産アミエビでの)かご釣りが成り立たなくなり、いっそ安い中国産を使うなら元から慣れた投げサビキで釣る方がいいという結論になって再び投げサビキ党に復帰しました。今回は投げサビキで通したいと思っていますが、どうなることやら。
明るいうちはサビキ釣りの楽しさ満喫
釣り始めて、投げサビキは好調好調!着水してすぐに反応が出ます。相手はサバですが、最近は型も大きくなって釣りとしては楽しい釣りです。鯵も時々は混じりますが、まだまだ小鯵サイズです。5尾で198円クラスでしょうか?それでもアジフライにはなるでしょうから、きちんと持ち帰ります。
鯖はどんどん釣れます。私は目がよくないので(遠投しての)明るいうちのウキの確認は難しいのですが、竿に手ごたえが伝わってくるので全く問題なく釣れます。ただ、竿でアタリを取れば少し遅れるようでサバの場合だと仕掛けがやられてしまいます。グチャグチャに縺れて帰ってくるんですね。
それをほどく時間のロスが大きくなてしまいますので、縺れたときに上側の針を4本だけ残して(下の)2本カットしてしまいました、幹糸ごとカットしましたので短くなって扱いやすくなりましたし、縺れても4本針だから大ごとにはなりません。初めからこうしておけばよかったと思えるくらいに快適に釣りができるようになりました。
暗くなってサビキは「ウンスン状態に」
暗くなって、太刀魚が釣れ始めたころからサビキの反応が悪くなって、鰺どころかサバも釣れなくなりました。恐らくは、太刀魚が回遊し始めたのでどこか安全なところに逃げてしまったのでしょう。「ここは、我慢のしどころ」と打ち返しを続けますが「全くの無しのつぶて」です。
「ウンスン状態」とはこのことです。投げても投げてあれほど「ホイホイ」消し込んでいたウキがじっと海面に浮かんだままです。「これじゃ面白くない!」当初の計画には反した形になりますが、此処でやめて帰るよりは「手元にあるもので工夫して太刀魚を釣ってみてやろう!」ということにしました。
太刀魚釣りにしても鰺釣りにしても仕掛けは自分で作っているわけですから、パーツさえあればなんとかなります。ただ、(わたしにとって)家でやるより暗いのだけが問題なんですね。ヘッドライトだけが頼りです。きちんと結ぶところは結んでそれなりな仕掛けができました。餌は、先ほどから盛んに釣れていた鯖があります。これをカットして身餌にします。
何とかなるもんだ!
結果として太刀魚は2尾釣れました。そのうち1尾は知り合いにあげて持ち帰ったのが1尾。で、持ち帰ってみて太刀魚のサイズが若干よくなっていることに気づき再び朝の釣り場に出かけた結果が太刀魚の釣果(画像)です。半夜のころの太刀魚は活性も良くて専門に釣っている人たちは面白いように釣れていましたが、早朝の太刀魚は活性がダダ下がりでアタリも小さくて食い込みも悪かった。
ベテランが10尾釣るのに往生したというくらいの渋さでしたから、半日でこんなに活性が変わるのも私にとっては初めての経験で勉強になる釣行でした。あとの釣りは太刀魚専用に作った仕掛けで釣りましたが、鰺釣りのついでに釣った太刀魚は全くの間に合わせでしたから「何とかなるもんだ!」というのが私の感想で、この釣り(半夜)はあとの釣り(早朝)とは対照的に面白かったというのが私の印象です。
以前、少し荒れた日に磯にわたって釣りをした人の話で、「さあ、これから」というときに餌をバッカンごと流されて途方に暮れたときにお昼にとに配られていた弁当に入ってた茹で卵の白身でグレを釣った話とか・・・そのあと全く餌がなくなって鼻くそを餌にしたらまたグレが釣れたという話とかを思い出しました。何事もあきらめない熱意と努力がことを成就させるんですよね。教訓めいた話になってすみません。でもこれだけは忘れないで!「餌がなくなったら、鼻くそでもグレは釣れるらしい」と。
では、また。
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