おかず釣り師が行く!「買う方が 安いかもよ?と 自問して」#鰺釣り 

釣果がやっと(少しずつですが)上向いてきました。その間に試行錯誤も色々あって仕掛けや撒き餌にも迷いましたが「完全にこれでいい!」といったスタイルがあるのではなく「その時々に合った釣り方をすることが釣果につながるんだ」ということが少しずつわかってきたような気がします。

まったく餌やり同然な釣果の日も何日かありましたが、その間に試行錯誤した経験は無駄にはならないと自分に言い聞かせています。同じように釣り場に通うベテランたちもこんな経験を幾度も繰り返して積み重ねているのでしょう?「釣れない日は仕方ない」ある意味達観した境地の古老にも私のように迷った(釣りの)歴史があるのでしょう。

釣り場に慣れてくると知り合いが増えてその知り合いが釣れているのに自分が釣れない。周りがみんな釣れているのに自分だけ取り残されたように釣れない。ほとんど同じように見える仕掛けや撒き餌でも釣果に大きな差ができてしまう。はじめは技術の差なんてわずかだと思っていたサビキ釣りの世界にも技術や経験の差は明らかにあるんですよね。

誰がどんなことをしても釣れる時期ならそれには気づかないことかもしれませんが、周りが誰も釣れない中で一人だけ別世界のように釣れる場面を何度も目の当たりにしてきました。自分もあんなふうに(釣れるように)なりたいと願ってやってきましたが、それには経験と時間と絶え間ない努力が不可欠なんだということがやっとわかってきたところです。

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3号の竿

私の通う釣り場は、釣り座自体も数が限られていますが、そのバックヤードの狭さは、此処に釣行したことのある人なら口をそろえて「良くないと言う」と思われるほどなんです。しかも背後の壁が高い。だから「遠投がしにくい」後ろに大きく振りかぶれないんです。私には、まずこの釣り場で人並みか?それ以上に遠投することが一つ目の難関でした。

この釣り場に通い始めたころは長い竿ではだめだといわれて、4.5m(3号)の竿2本をもって通っていましたが、そのころはほんの10mも投げれば問題なく釣れていた頃でしたのでそれほど気にもせずに人並みに?釣っていました。4.5mの竿は遠投用でも軽いので取り回しがよくて今から思えばラクチンな釣りでした。

だんだんとポイントが遠くなり始めて、30m近くを投げなければ釣れないようになってきました。それに合わせて4.5mの遠投竿から5.4mの遠投竿へと対応していきましたが、まだまだ3号の竿がメインでした。4号も準備していましたが、竿が硬くてバラシの心配がありましたので使っていませんでした。それでも毎回思うような距離が出ずに人並みな釣果が得られるのは比較的ポイントが近かった日に限られていました。

「チョイッ」と「ブンブン」

最近になって4号の竿も使い始めました。竿の号数以外に一番遠投に効果があったのが錘を軽くすることでした。バックヤードが狭いので大きく振りかぶることができません。遠投は竿の弾力を使って「チョイッ」と投げるんですよね。これが浜からだったら「ブンブン」振りまわせますのでこの「チョイッ」と「ブンブン」の差が思いもよらず私を悩ませることになったんです。

周りよりも多く釣りたいから大きな撒き餌かごを使っていましたが、これに撒き餌を満杯にすればそれだけで10号の錘以上の重量負荷(空中での)があるんですよね。ネットでの比較記事を読んで初めて気が付きました。時を同じくして名人(6.3mの遠投竿使用)もそのことに気が付いたようで錘を軽くし始めました。

名人はステンレスカゴの小を使っていますが、彼は錘をつけないところまで軽量化しました。私はステンレスカゴの小小サイズですので3号程度の錘を打っています。どちらもウキは10号です(さらに小さなウキにできるだろうと目論んでいます)ので「撒き餌の重さがどれほどか?」想像に難くないですよね。恐らく10号の重りで投げていたころは竿の負荷が20号以上になっていて間違いなくオーバーロードで「チョイッ」とは投げられない状況だったんでしょうね。※撒き餌は陸上では重量があっても水中では軽い存在です。:比重が小さい?

吹き流しにこだわって

「吹き流しのほうが確かによく釣れるが、錘をぶら下げた仕掛けでも釣れないことはない」私は暫くこの「吹き流し」(以前は{吹き流し」という呼び方を知らずに「フカセ」とか色々な呼び名を使っていました)が一番の仕掛けだと思い込んでひたすらこの釣法を追求していましたが、天秤を長くする以外に私の投法では仕掛けを縺れさせずに投入できる妙法を見つけることができませんでした。

サビキ仕掛けの方で工夫をして4本針とかも試しましたが、やはり針の数はサビキ釣りにおいてはチャンスの数と同じですのでなるべく減らさない方が得策でしょう。となれば「吹き流し」は「縺れ」と隣り合わせですのでよく釣れても私の場合は「釣り時間の半分は縺れをほどく時間」に取られてしまうことがあります。

名人はこの「吹き流し釣法」で釣果を伸ばしていますが、私は「吹き流し釣法」をあきらめて名人への追従から路線変更をしなければなりませんでした。ただ、名人の「吹き流し釣法」は、長いテンビンとは切り離せない釣法ですので、撒き餌かご(ステンレスの網かご)からの距離はその分遠く空いてしまいます。

私は「吹き流し」をあきらめる分「撒き餌かごとの距離の近さ」に活路を見出そうと考えました。そのうえでなるべく「吹き流し状態」に近いように縺れ防止用のブラクリ錘を軽くすることに留意しました。もちろんかごには撒き餌の重量がのりますが、名人より小ぶりなかご(ステンレスの網かご)を使いますので3~5号程度の錘をかご直下に付けています。ブラクリ錘は何度かの試投で割り出した0.3~0.5号にしています。

周りのことは気にせずに

最近では釣り場でなるべく自分の自由な時間を楽しむように心がけるようになれました。周りが釣れていて自分だけ釣れなければ面白くありません。気分が落ち込んでしまいますよね。もちろんそれを感じて奮起してアイデアを絞るのも良いですが、基本釣りは楽しみでなければなりません。

反省すべきはそれとして釣行中はなるべく楽しむようにしたいと心がけています。大きさや数を競いに来る釣り師が隣に来たら余りうれしくないですね。その分自分も自分が嬉しく思えないことを他人に押し付けないように気を付けています。ただ、私の場合は、あまり隣と話すことをしませんが。

名人も比較的無口な方ですね。「釣り場に話に来るより釣りは釣り」というタイプなんですね。私も彼の振る舞いには習いたいと思っています。(私)独自の釣り方をやり始めて少しずつですが釣果も伸びてきましたし「この釣れない時期が過ぎれば楽しみだな」とも思えるようになってきました。もちろん釣り方や餌の内容は臨機応変にやっていこうと思っています。相手(鰺)も生き物ですから「人間以上に臨機応変が当たり前」ですからね。

では、また。

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