おかず釣り師が行く!水潮の波止で釣ったカタクチイワシを煮つけにする

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濁り

梅雨末期のこの時期は、此処の釣り場のように流入河川に近い波止などでは海水に濁り水が合わさって水潮状態が続いています。
水潮を嫌う魚などは深場に逃れてしまいます。ある程度の大きさの鯵も大部分が深場に移動したようです。

ただ、彼らにとっても河川が運んだ豊富な栄養分は全く無縁な存在ではなく形を変えて結果的に食料になるんですから魅力があるはずですよね。
最初に河川からの(栄養分の)恩恵を受けるのは小魚でしょう。豊富な栄養分で繁殖したプランクトンなどを食べて育ちます。

その後はご存知のように食物連鎖です。今回私が狙うイワシは、この食物連鎖のどのあたりなんでしょうか?どちらにしてもここで起きている食物連鎖に私が横から割って入ることになります。

カタクチイワシを釣って帰る。

「カタクチイワシ」だということまでは知りませんでしたが、「イワシが釣れている」という話は聞いては知っていましたので、釣れているうちに一度は釣っておこうと思って出かけてみました。
ただ、いつものように横道にそれてしまって、イワシ釣りの前に鯵狙いのカゴ釣りやアナゴ狙いの釣りをしてしまったために(結果的に)イワシ釣りが中途半端なものになってしまったのが悔やまれます。

イワシはズボサビキで狙います。タナは水面近くの浅いタナ。下かごで針の大きさは5号だったかな?イワシには定番色のピンク・スキンのサビキを使います。少し太いかもしれませんがハリスは0.8号です。竿は1.5号の4.5m磯竿、私のお気に入りの軽い竿です。
私の算段では、小サバや豆鯵が混じってもいいから明るくなってからも釣り続けて、砂利運搬船が入港するにしても午前6時前後だからそれまでにはイワシもかなりの数釣れるだろうと高をくくっていました。

ところが残念なことに砂利運搬船は午前5時ころ入ってきました。私が予想したよりも1時間ほど早くです。船もここに入港する砂利運搬船の中では大きな部類で水先案内のボートが先に「船が入港しますから」と言って回るヤツです。

カタクチイワシを捌く

持ち帰ったカタクチイワシの数は60尾あまり。うち20尾ほどをばあちゃん(じいちゃんがイワシの煮つけが大好物なので)が取りに来ましたので手元に残ったのが40尾ほどです。
3人家族で1回食べる分にはちょうどいい量でしょうか?何種類もの料理を作るのではなくて「たまたま煮つけを1品作るのにいい量」という感じです。

捌く前に水道水(なるべく冷たい水の方がいい)を少しずつ流しながら、素早く汚れや鱗を洗い流します。イワシは傷みやすい魚ですので素早く作業することが肝要です。

身は柔らかいので、包丁を使わずにさばけます。頭の部分をもって腹側に引いて頭と内臓を同時に引きちぎるような形で外します。新鮮なうちは内臓もほとんど頭と一緒に外れます。

腹の内側(内臓の有った部分)をきれいに洗います。この時、あばら骨の付け根にある血の塊をきれいに取り除くことを忘れずに。この「血の塊をきれいにしないと」生臭さが残ります。

ほんの40尾ほどのイワシですが、こうして並べてみるとかなりの量です。美味しく煮着ければいいおかずになりそうですね。

このままの状態から調理方法を天ぷらやフライ、唐揚げなどに変更もできます。捌くところまではどの料理も同じですからいろいろ試して楽しんでください。

カタクチイワシを煮る

まず初めに煮汁から。水と生姜を細かく切ったもの、砂糖と醤油みりんなどを入れて一度かるく煮立てて煮汁を作ります。

煮汁ができたらイワシを入れて(落し蓋をして)煮ます。煮立ってきたら火を弱め暫く煮詰めます。(私の場合は)適当に判断して火からおろして冷まします。

たくさん釣れれば

魚の大きさにもよりますが、たいていのカタクチイワシなら、天ぷらでもフライでも。煮つけでも焼いてもキズシにしても美味しく食べれます。イワシの場合は刺身では(私は)食べませんが、好きな人は刺身でも食べると聞きます。

小さくてどうしようもなかったり、大きくてもあまりに多すぎる場合には煮干しにするのもいいですね。煮干しにして出汁(イリコ出汁)にできますし、茹でたものをあぶっても美味しいおかずになります。

イワシが魚にとっての重要な食糧なように、人間にとっても料理の幅のある美味しい素材なんですね。たくさん釣れれば新鮮なうちに十分食べて残りは昔からに知恵で保管するか冷凍にして残らず美味しくいただくようにしたいものですね。  

 

では、また。

 

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