おかず釣り師が行く!口を使う時期のカマスは「トントコ」で釣るのが定番。

「トントコ」おかしな名前の釣り方です。此処でのカマスサビキの釣り方が、錘で底を「トン、トコ」と叩くようにシャクるから「トントコ」と呼んでるんじゃないか?とは思うのですが、定かな語源については知りません。ただ、カマスサビキが「トントコ」なのか、釣り方をそう呼ぶのか?明確に区別した話を(私は)聞いたことがありません。

カマスのサビキ釣りは、たぶん他の釣り場では「投げて一旦錘を着底させてからシャクッて巻いて・・」を繰り返す。所謂のこぎりの歯のように縦方向にジグザグと探る釣り方だとは思うのですが、此処の釣り場では「足元近くを回遊するカマスを一定のポイントでサビキを上下させて喰わせる」釣り方を「トントコ」と呼び、しかも「ほぼこの時期のカマス釣りの定番」です。

※2021年11月

元々カマスは防波堤などの縁に沿って回遊する性質があるらしいんですね。偶々此処の岸壁が大型船の接岸用に高く作られていて、しかも水深が深く、ほぼ東西に延びています。日の出のころは横から陽が差し込むところに岸壁が高いので水面に大きな影ができます。特に冬場の太陽は高度が低めですから、余計に影が長く(幅広く)なります。

海中が明るくなったころカマスはこの陰の部分を選んで回遊しているようで「投げて沖を探ったりすることなく、足元を上下させているだけで疑似鈎に喰いつく」という釣り方です。

※2021年11月
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イージーな釣り方にも

このトントコはいたって簡便(イージー)な釣り方で餌は要りません。ルアーのようなテクニックも必要ありません。「ただサビキの下に錘をつけて底まで落してシャクリ上げてはまた落とす」そういう釣り方なんですが、やっていれば、この「トントコ」にも上手下手があることが分かります。

人によっては「トントコでは釣れない」と嘆く人もいるくらいで、こんなシンプルな釣りにも奥の深さがあるようです。何を隠そうこの私も「トントコも」下手なグループに入っていて「いつも友人の半分釣れたら御の字」と思いながら竿を上下させているんですよね。

そして、今年も「トントコの季節」がやってきました。と言っても1か月くらい前にも同じような(型は少し小ぶりな)カマスの回遊があって、準備していたトントコ用の竿を慌てて取り出して釣りましたが、その群れは直ぐに居なくなって「今年のトントコはこれでおしまいか?」と残念がっていたのですが、ここ数日のこと「またカマスが釣れだした」という話が伝わって今朝、本格的に狙ってみました。

※気象庁HPより引用

太刀魚フィーバーが終了して:2022年11月21日

一時は「常連も座る釣り座がないと嘆くほどに人気を博した岸壁」も近頃は平静さを取り戻して「通常運転」。早めに行けば好きな釣り座に入れて落ち着いて釣りができます。寒くなったからでしょうか?太刀魚が釣れなくなったから?どちらにしても空(す)いた釣り場は大歓迎です。

カマスの回遊は少し前から知っていましたが、本格的に狙ってみるチャンスに恵まれず、やっと今朝行ってみました。ここ何回かは「鰺釣り、太刀魚釣り」に行ったついでのカマス狙いでしたが今日はカマスが本命です。餌釣りと「トントコ」の2本立てでやってみます。餌は太刀魚釣りの残りの餌ですけどね。ハサミでカットして使います。

東西の大きな岸壁も良いかな?とは思いましたが風が北風(向かい風)で強めに吹いていましたので、(ノーシンカーで底近くのタナに沈めたい)餌釣りは無理だろうと水深の浅い南北方向の小さな岸壁で竿を出してみます。此処はカマスの引っ掛け釣りの釣り場で、普段から(カマス以外でも)此処が好きで通う釣り師もいますが、私が此処に来るのはもう少し寒くなってから。今頃の時期に来るのは珍しいし、久しぶりに竿を出します。

※気象庁HPより引用

カマスの群れは移動が速い

「昨日は比較的よく釣れたのに今朝は全然反応がない」と昨日もここで釣っていた知り合いが言います。「それでも時合いは来るだろう」と期待して粘っていたら「釣れ始めたぞ!入れ食いや!こっち来いよ!」深い方にいた先輩から電話です。私も「ボーズでは帰りにくいなあ」と思っていた矢先でしたので早速釣り座移動です。

 

同じころに友人どうし連絡を取り合っていたのか?私と同じように2~3人移動してきました。「今まで釣れていたのにもう居なくなった!」ところが行った先にはすでにカマスは居なくて先輩の直感を頼りに再び移動。これがビンゴでした。移動した先ですぐにアタリがあって1尾目。回遊が始まってしばらく時間が経っていたので(移動が速いカマスですから)「追いかけられるかな?」と諦めかけていたところに釣れて一安心です。

 

此処の一つ前の釣り座では一度も竿を振りませんでしたが、それ以前の釣り座ではすでに一時間以上も竿を振っていましたので「トントコ」は疲れます。しかも2度目の移動ですから息も切れます。先輩はこんな時のために原付に竿立てをつけてすぐに移動できる体制でいつもやってきていますが、私は軽トラですから同じように軽快には動けません。「カマスは移動が速くて追いかけるのも大変だ!」

結局8尾

結局8尾でした。先輩は「私がボーズで駆けつけたときに既に10尾近く釣っていて」合わせて20尾以上釣ったと思います。始めから先輩を探して隣で釣っていれば(私も)トータルで10尾以上は釣れたはずでしたが・・。明日はそうしましょう。結局北風の中の釣りでしたので餌釣りはできず。餌も再び冷凍庫へ。

明日、此処で餌釣りするならタナは深いから錘が要ります。私がやりたいノーシンカーではカマス釣りは無理なのかなあ。太刀魚なら暗いうちはタナが浅いからノーシンカーでも延べ竿でも対応可能でしたが、カマスは底近くを泳ぐから水深のある釣り場では、錘なしの餌釣りは考えられないですよね。

もちろん「トントコ」と併用して。トントコは常に動かしますから餌釣りは置き竿になりますが、何とか2本出してみたいと思っています。ま、今夜は「浜の鰺釣りは」波が自己基準の50cmは超えそうだし気にしなくてもいいから明日のカマスに集中しましょうか。

では、また。

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