猛暑だった2018年8月。例年になく「台風も多く発生しました」

今年は本当に台風の多い年ですね

現在も台風21号が接近中で

それに刺激されてこれを書いているんですが、

この機会に台風について調べて書いておこうと思ったのが始まりでした。

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台風とは

台風とは、低気圧の仲間です

熱帯地域で生まれた低気圧=熱帯低気圧のうち、

最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上のもの

日本では「台風」と呼びます

日本の台風とは別の基準=国際的な取り決めによって、

最大風速(1分間平均)が33m/s以上のものを「タイフーン」と呼んでいます。

台風と同様の大型の熱帯低気圧は

世界中の様々なところで生まれています。

これらは存在する場所によって名前が変わり、

最大風速33m/s以上(1分間平均)の勢力をもった

タイフーン」が東経180度より東に進んだ場合は「ハリケーン」と呼ばれています

サイクロン・・・インド洋、南太平洋

ハリケーン・・・太平洋(赤道より北で、東経180度より東)、大西洋

台風(タイフーン)・・・東アジア周辺の太平洋(赤道より北で、東経180度より西)

台風の一生

台風の一生は大きく分けて

発生期 」「発達期」「最盛期」「衰弱期」の4つの段階があります。

発生期

台風は赤道周辺の海上で多く発生します。

海面水温が高い熱帯の海上では上昇気流が発生しやすく、

この気流によって次々と発生した

積乱雲(日本では夏に多く見られ、入道雲とも言います)

多数まとまって渦を形成するようになり、

渦の中心付近の気圧が下がり、

さらに発達して熱帯低気圧となり、

風速が17m/sを超えたものを台風と呼びます。

日本に接近する台風は主に最盛期と衰弱期のものです。

また、

台風の発生する場所は赤道上付近と思われがちですが、

このあたりは一方向に回る渦ができにくく

いくら上昇気流が起きても台風にはなりにくいのです。

台風は主に北緯5度から20度くらいの海上で発生しています。

発達期

発達期とは、台風となってから、

中心気圧が下がり勢力が最も強くなるまでの期間を言います。

暖かい海面から供給される水蒸気をエネルギー源として

発達し中心気圧はぐんぐん下がり中心付近の風速も急激に強くなります。

最盛期

最盛期とは、

中心気圧が最も下がり、

最大風速が最も強い期間を言います。

台風の北上に伴い暖かな水蒸気の供給も減って

中心付近の風速は徐々に弱まる傾向に入りますが、

強い風の範囲は逆に広がります。

衰弱期

台風は海面水温が熱帯よりも低い日本付近に来ると

海からの水蒸気の供給が更に減少して熱帯低気圧や温帯低気圧に変わります。

台風の目

熱帯の海洋を起源とする大量の水蒸気を含んだ気流は

渦の中心を上昇する中で

気圧低下により温度が下がり凝結(凝結時に熱を放出:湿断熱膨張)

更に上昇して積乱雲を作ります。

気流が積乱雲とともに対流圏界面まで達すると、

気流は滞り高圧部となります。

すると北半球では時計回り、

南半球では反時計回りに、

積乱雲とともに気流が吹き出し始めることになります。

螺旋状の上昇気流は積乱雲の壁(アイ・ウォール)を作って、

それより中心に近い部分は気流が侵入できません。

気流が穏やかで

雲がほとんどなく晴れた区域となります。

この領域を台風の目といいます。

この段階になると、

「目」は上空から明瞭に観察できるようになってきます。

目がはっきりしていることは小さくても強い台風の証です

温帯低気圧や熱帯低気圧に変わる

衰弱したら台風の目も輪郭がぼやけやがて消失します。

これに北からの寒気の影響が加わると、

寒気と暖気の境である前線を伴う「温帯低気圧」に変わります。

この時、

低気圧の中心付近では多くの場合風速のピークは過ぎていますが、

強い風の範囲は広がるため

中心から離れた場所で大きな災害が起こったり、

場合によっては寒気の影響を受けて

再発達して風が強くなることもありますので注意が必要です。

台風がそのまま衰えて

「最大風速が17m/s未満」になったら

熱帯低気圧」に変わる場合もあります。

この場合は

最大風速が17m/s未満になった」だけであり、

強い雨が降る可能性はそのままですので

温帯低気圧」や「熱帯低気圧」だとしても

消滅するまで油断は禁物です。

では、また。