暫く足元から5ヒロ~7ヒロの深さの大型船舶が接岸できる岸壁での鯵釣りを楽しんでいましたが、以前からよく通っていた日高川北岸の長い浜での遠投サビキ釣りにも釣果の情報が聞こえてきましたので、偵察に行ってみました。
ここ2~3日前には10尾以上の釣果があったようなのですが、長雨からの回復が進んで潮がかなり澄んできましたので(これが理由なのか?)今回は大した釣果には恵まれず、鯵が居ることだけを確認して帰ってきました。
今回の釣行では、序盤に太刀魚らしいアタリで折角の改造サビキがズタズタにされて意気消沈しましたが、めげずに釣ってまずまずなサイズの鯵の顔も見れました。今更ながらに感心したのは、浜の鯵の味の良さでした。日高川南岸の深い港の鯵に比べて旨さや身の匂いが格段に違います。前から感じていたことなのですが、車横付けの釣りの便利さに慣らされてついつい岸壁にばかり通っていました。浜の鯵釣りに回帰すべきですよね。
浜の鰺を礼賛したあとで
浜の鰺(投げサビキ)を礼賛したすぐあとですが「深い岸壁での鯵のズボサビキ釣りで、私が実行しているタナの取り方について少し書いてみたいと思います。
今年の夏までは、主にスピニングリールを使ってズボサビキをやっていました。鯵釣りはほとんどが底近くを釣る釣りですので、スピニングの場合はラインストッパーを使ってタナ設定をして釣るのが半ば常識のようになっていました。
ただ、ラインストッパーを使うのは元来の機能から言えば邪道な使い方なわけで、実際それ以上にラインを出せなくしているのですから、予期せぬ大物が掛かった場合には、やり取りに余裕がありません。ひたすら耐えるか?少しでも糸をを巻ければ余裕に繋がりますが、糸が出せない以上は、良い(ドラグの)リールを使う意味もなく糸の強さだけが頼りの釣りになってしまいますし、当然ですが、バラシの確率も上がってしまいます。
最近はベイトリール
ズボ釣りが目的ですから、投げることは考える必要がありません。竿も遠投性能を必要とせず、サビキかごの重さに耐えられて、柔らかくて粘りのある軽い竿なら何でもOKです。ズボ釣りのアタリは、竿先の動きで判断しますが、私のような視力の乏しい者でも方法は幾つもあって、しばらくは自作の穂先ライトに頼っていましたし、集魚ライトから漏れる光が竿先を照らしているのを利用する方法もあります。
ある種のベイトリールをうまく使えば、アタリがクリック音で分かる方法も実際使っています。ただ、これにはベタ底で釣るという条件があるのでタナが上ずっている場合には通用しなくなってしまいます。こんな感じでベイトリールをいくつか使っていたところズボ釣りにはかなり便利なアイテムだということが分かって今では、ズボ釣りはほとんどベイトリールで釣っています。
ベイトリールなら(浅いタナの場合に)タナさえきちんと設定できれば、大物がかかっても糸を出してのやり取りができますし、投入も片手で操作できて慣れれば使い勝手のいいものです。そしてアタリはロッドホルダーに置いた竿でも手を触れていれば振動が伝わってハッキリとわかるものです。
小さめな中通しウキ
私が今使っているのは、小さめな中通しの紡錘形のウキです。初めに買ったものは小さくて格好良かったのですが、見えにくくて集魚ライトの光を頼ってもウキの位置が確認できつらいことがしばしばでした。
近頃は、少し大きめなウキを見つけて使っていますので、よく見えます。考え方は「遊動ウキの錘で沈んでしまうヤツ」です。通う釣り場が一定していれば、よく使う棚にウキ止めを合わせておけばそれでOKです。少し深めにしたければ、ウキが沈むようにして、浅めにしたければウキが水面に合った位置から少し巻けばいい。私の場合はウキ止めを5ヒロにしておいてその位置から少し巻くか?少し沈めるか?という使い方をしています。
毎回、釣りたいタナに合わせてウキ釣りのようにウキ止めを動かしてもいいですが、私は5ヒロに合わせたままで目安として使っていて十分役に立っていると思います。ただ、私は不器用なので、ズボ釣りにはズボ釣り用の竿をウキ釣り用の竿とは別に持って行っていますので、小さな玉ウキを通したままにしていますが、ウキ釣りとズボ釣りを共用する場合には少し工夫が必要かもしれません。
では、また。