今回の「早朝の釣り」の前日、ゆうマヅメ狙いで鯵釣り名人と時間を合わせて同じ波止場に釣行していましたが「思うようには釣れず」フラストレーションが発散されず「かくなる上は翌朝の朝マヅメを少し早めから狙い撃ちしよう!」と話し合って帰って来ました。私は「深酒が過ぎて朝、起きれなかったら行けないかも?」というと「来ていなかったら電話で起こしてやるよ」と笑ってた人が待ちあ合わせの時刻に待ち合わせの場所に来ていません。
「ありゃりゃ??」と思いながらも2度ほど「携帯で10回コール」しましたが出ません。「何かあったのかも?」と思いながらもこれ以上はどうにも致し方なくて、「ま、遅れてでも来るだろう」と一足先に釣り座に向かいました。釣り座に着けば水くみやら餌の準備、竿の準備等々やることはたくさんありますので暫くは彼のことも忘れていて明るくなったころに電話が鳴ります。
丁度、時合が始まったところでしたので手短に話しましたが、要約すれば「寝坊したらしい」「遅れたけど今から行く!」とは言わなかったので今回の釣りは諦めた模様です。「誰かが惜しくも来れなかったこんな日は」「そーです。釣れるかもしれない」そんなジンクスめいたものが時々あります。「特に鯵釣りにはいつも先頭を切っていた彼が来ない」となればその可能性は大きいかも?他人の不幸??を喜ぶのはいけないこととは習いましたが、ほかに不具合がなくてただ寝坊しただけの人に同情の余地はありません。戦線離脱と解して問題は無いでしょう。
午前中に天候が崩れるらしい
そういえば今朝の夜明けはこんなにきれいなのに夜が明けてから急速に天候が崩れて午後には大荒れになるらしい。おそらく遅刻の彼もこの天候の崩れを勘定に入れて「遅刻すればリタイヤ」というオプションを選択したのかもしれない。深読みすれば「どうせじっくりと釣る時間はないかな?」と初めから期待していなかったのかも?
どちらにしても私は「流れは我のもとに!」と良い方に捉えて初めての釣り場のような新鮮な気持ちで釣り始めます。私の並びにはこの釣り場の生き字引ともいえる人と少し離れた処には気のいい喫茶店のご主人が竿を出しています。時合の前にとあいさつをしに行くといつも一緒にいる筈の「遅刻の彼」が居ないので「今日はどうしたんだ?」と聞かれますが「野暮用だそうで・・」と答えておきました。
そろそろ時合というころに港の奥から乗合船がやってきました。近頃、此処の漁港に乗り場がある乗合船は沖での釣りが振るわない?ためか?港内を彼方此方探し回ってお客に一通り釣らせて予めお土産をこしらえさせたうえで沖に出船している様子です。彼らには彼らの立場があるのでしょうね。私は良い方に捉えてチャンスが巡って来るのをじっくり待ちましょうか。
時合は待っていた
色々と理由を付けて「今日は釣れるだろう」「今日は頑張ろう」と構えていますが実をいうと明るくなって暫くはそれほど釣れる気配はありませんでした。知り合いのベテラン二人も釣り座を忙しく移動して、あっちで1尾こっちで1尾と小刻みに釣果を伸ばす作戦のようですが、その作戦もさほど芳しくない様子です。
私は元来一度(釣り座に)座ったら何度も動き回らないタイプの釣りですから動き回る代わりに手返しを多くします。これが功を奏したのか?夜明けに居た釣り師(例の二人も含めて)が帰って半分くらいになった頃に時合はやってきました。さっきまで何処に投げても釣れなかったのが?時合にはどこに投げても下手な失投にでもアタリが付いてきます。
バッカンに鯵が溜まったので仕掛けを投入したまま活〆してクーラーに移したら3本しか付けていないサビキ針に全部魚が喰いついて「鯉のぼり状態」になることもありました。「私は名人!こんなに釣れる!」といい気分になって周りを見渡せばみんな同じように釣れています。母親に連れられてきていた少年も同様です。時合ってこんなもんですよね。せいぜい楽しみましょう。
突然の大雨でゲームオーバー
突然とは書きましたが、前兆はありました。空が徐々に曇って風がだんだん強くなっていました。時々ポツポツと大粒の雨粒も。「ヤバそうだな」と思いながらもさっきまで続いていた時合の快感が忘れられずにこちらもポツリポツリになった鯵に執着していました。
「パラパラパラッ」ときたらもう遅かった。ジャンジャン降ってきます。風も益々強くなってきました。こういうときにも私はいつものスローペースです。雨を見越して防水の効いた釣り具メーカーのジャンバーを着ていますから周りのみんなのように濡れネズミになることはありませんが片付けが急がれます。その前にバッカンの鯵を〆なければ。
「さっきの少年たちはどうしたんだろう?」一通り片付けて帰り始めた時にふと気になりましたが、母親が機転を利かせたのか?仕掛けを一部残したままいったん引き上げた様子です。小学校高学年と思われる少年と低学年か幼稚園程度の妹と思しき女の子も一緒でしたので母親のこの機転はファインプレーでしょう。物はあとから取りにくればいい。
ジンクスは半分あたってた!?
ジンクス?なんていうよりは私の希望だったのかも?どちらにせよ「初めは釣れそうにないと思われた今朝の釣り」も、一転爆釣の時合がやってきていい気になって釣っていたら「とどのつまり」は大雨に降られ逃げ帰る。コメディー映画の筋書きのような釣りでした。
それでも短い時間でしたが釣果の方が50尾を超えていました。釣れるもんですね。ただ、今日来るとばかり思ってた孫たちが明日になるって連絡がありました。車で10分もかからない距離のところに住んでいる孫たちですが、やはり来るとなれば大好きな鯵の新鮮な刺身を用意してやりたい。
また、明日も早起きして出かけるつもりです。今日の雨もかなりの雨量だった様子ですが、今日と同じ釣り場にしようと思います。天気予報では明日の二中を過ぎれば再び荒れるとか?安定しませんねえ。ならば大物狙いとか贅沢を言わず私は私なりな私でも釣れる釣り場に行くだけです。さて、明日のために今夜も早く寝ましょうか?寝坊して自己嫌悪に陥らないためにも。
では、また。