私にとっての鰺は「釣って面白くて」「食べても美味しい魚」です。料理の種類も数多くありますが、うちの家では主に刺身と焼き魚で、フライや煮魚は割と少ないかな?私がよく釣行を共にしている「鰺釣り名人」は、刺身なら一度に5尾分を平らげるほどの魚好きで、そのせいか75歳を超えても元気ハツラツです。
私も彼ほどではありませんが、嫁さんが工夫を凝らして料理してくれますので、勢い鰺の消費が多くなります。魚を食べるのは健康に良いそうで、例えば刺身に付けるしょうゆを減らせば健康的なおかずになります。鯵がたくさん釣れれば知り合いの農家さんにも配りますので、野菜がお礼にいただけたりします。
魚だけ買っていなくてもそれ以外に買って食べているものは多くありますので「自給自足」なんてかっこいいことは到底言えませんが、自分で釣った魚をおかずに多い分は知り合いの農家さんに分けて野菜をもらってくればちょっとした自給自足気分が味わえます。否、自給自足プラス物々交換かな?どちらにしても新鮮で生きの良い食材が頂けて幸せですよね。
差し上げて喜ばれる魚の一位は太刀魚
スーパーの売価を見ても一目瞭然です。F4クラスの太刀魚で刺身に出来るような鮮度なら千円を超える時期もあります。おかずにすれば意外に量は取れませんが、それでもセゴシや刺身にすれば何人前かの酒の肴になります。淡白で癖のない身はいろんな料理にもアレンジ出来て、何よりうろこが無くて料理がし易いのが魅力ですよね。
ぶつ切りにして焼いたり煮たりでは食べるときに若干小骨が気になりますが、料理によっては先に(小骨を)取り除く料理方法もありますのでそれなら小骨も問題になりません。今の時期の太刀魚は身の鯵も良くて脂も載っていると言います。残念ながら私は最近釣ったうちの太めの太刀魚でも油ギトギト状態のには出会えていませんので「脂がのって云々」の話題には参加できませんが、旨い魚であるという主張には賛成です。
ところが、深夜から早朝にかけての鰺釣りのついでに太刀魚釣りをしてみても秋のころのように数が出ません。うまくて食べたい時期には釣れないもんなんですね。太刀魚が居ないのか?と言えば全くそうではありません。鰺釣りの集魚灯にもベイトが集まってそのベイト目当てに太刀魚が乱舞することもしばしばです。一尾二尾はマグレみたいに釣れても「つ抜け」を釣るのはかなり難しそうです。
刺身も旨いカマスの開きは格別
最近は釣りというより引っ掛け(ギャング釣り)でカマスをちょくちょく持って帰ることができています。初めは丸のまま内蔵だけ取って塩焼きにするか?キズシにしたり棒寿司にしてみたりフライにしたり。料理方法も数種類でしたが、近頃では刺身にしたり刺身を炙ってみたり、たくさん釣れれば「開き」を作ってみたりとレオパートリーが増えています。
その自家製の開きが格別に旨いんです。プロが作った開きももちろん旨くて一枚では物足りずに2枚3枚と食べてしまうんですが、自家製はさらにうまい。冷蔵庫で乾燥させるので塩分は超控えめです。もちろん旨ければ「もう一枚もう一枚」と私が欲しがるのを嫁さんは知っていて塩分をできるだけ控えてくれていますので安心です。
開きにすれば日持ちもしますので多く釣ってきても食べきれずに困ることもありません。ただ、そうなると今度は釣れないもので世の中上手くは行きません。とうことで勢いカマス釣りに精が出ます。夜中に「好きな鰺釣り」に行って帰りには「開き用のカマス」・・睡眠時間が減っていきます。頃あい良く天候が崩れれば暫く釣行はお休みできるのですが、鰺の釣り場は荒れても「嬉し悲しやカマスの釣り場は比較的穏やか」ということが多くてなかなかお休みがありません。
魚食中心のおかず構成
もちろん肉類も食べますが以前よりは減りました。魚食が健康的と言えばおそらく及第点でしょう。風邪もひきにくくなったような気がします。今の流行り病には効果あり?か無し?かは分かりませんが、魚を進んで食べることは体にもいいようです。肥満体質の私が長生きできていたら魚は健康に良い!ということでしょうか?
ただ、魚を食するということは、日本的な味付けが多くなって塩分が多くなってしまいます。できれば酢を使ったり洋風にチャレンジしたりで塩分を控える努力も必要になってきますね。それと、魚を多く食べると(私の場合)肴が多ければ酒量も多くなってしまいます。これは字のごとく「魚-肴」ですから致し方のない事と見逃さないできちんと節制することも肝要ですね。
私の一番のお気に入りは、鰺の刺身、次が太刀魚のセゴシ、カマスなら開き焼いたもの。これらが自分の釣った魚で賄えるんですから幸せの極みですよね。海の恵みに今夜も感謝しながら「一寸・・」はだめです。今夜も友達と釣行の約束があります。もちろん釣り場へは車で向かいますから、飲酒はご法度ですよね。お酒は次の雨降りを待ちましょうか?
では、また。