そして嬉しいサバが来た!

今回の釣行の前半では、暗いうちに鰺が釣れたものの、タチウオとカマスは少々不満の残る結果となった。
それでも、せっかく釣り場に来ているのだからと、その後も足元でのサビキ釣りを続けることにした。すると、しばらくして思いがけない幸運が訪れた。待望のサバの回遊である。
やっぱり秋サバは旨い!
シーズンの始め頃に比べると、今回釣れたサバは少し小ぶりになっていた。それでも「昔から(ナスもそうだが)秋サバは嫁に食わすな」などと言われるように、この時期のサバは旨い。
脂が程よく乗っているのか、身そのものの味が良く、サバ特有の青魚らしい臭みも比較的少ないように感じる。もちろん、サバ好きの私としては、釣れただけでも十分に嬉しい。
さらに、この釣り場で釣れる秋サバには、尾びれのあたりが黄色い、地元で「黄サバ」と呼ばれる魚がよく混じる。
この黄サバは、地元では刺身でも食べられるサバとして知られている。ただし、これは主にアレルギーに関する話であり、アニサキスのリスクとは別の問題だ。私自身、サバの刺身は大好きだが、アニサキスのこともあるので、生で食べることは少ない。
刺身で食べるかどうかは別として、やはり新鮮なサバが釣れるというのは嬉しいものだ。

水面がバシャバシャ!待望のサバが来た
鰺の時合いが過ぎた後も、サビキ竿はそのまま出していた。
仕掛けも変えず、タナも鰺釣りのときのまま。鰺を狙うには少し浅すぎると思っていたが、そこはあまり気にせず、撒き餌を補充しながら仕掛けを投入していた。
そんなことを繰り返していると、水面近くで何やらバシャバシャと騒がしい気配がした。
「ん? 何か来たか?」
よく見ると、どうやら魚の群れが回ってきたらしい。
そして、魚の正体が分かった瞬間、思わず声が出た。
「サバやサバや!」
待ちに待ったサバの回遊だ。
一度に2匹、3匹と掛かってくれれば釣果は伸びるかもしれない。しかし、サビキ釣りでは複数のサバが一気に掛かると、仕掛けが絡んだり、めちゃくちゃになったりすることもある。
今回は幸いにも、一度の回遊で掛かるのは一匹ずつ。仕掛けを大きくトラブルさせることなく、順調に釣り上げることができた。
何より嬉しいのは、大好きなサバが釣れているということ。
私は無類のサバ好きと自称するくらいサバが好きなので、これはたまらない。先ほどまで半分は帰宅モードになっていた気分も、一気に盛り上がった。
短時間勝負でサバ16匹!
隣にいた友人も、サバの回遊を見て再びやる気になった。
こうなれば、のんびりしている場合ではない。群れが回っている短い時間が勝負だ。撒き餌を補充し、仕掛けを投入する。サバが掛かれば手早く取り込み、また次を狙う。
そんな調子で、しばらくサバ釣りに集中した。
結果、私が釣り上げたサバは16匹。
尺には届かないサイズだったが、十分に楽しめる大きさで、刺身にできないこともないくらいの魚も交じっていた。
一方、隣の友人は少し出遅れたものの、ウキサビキで2匹をゲット。
実は、友人が釣ったこの2匹は、先に私がアイゴを2匹釣り進呈していたこともあって、交換するような形で私に譲ってくれたものだ。
ありがたく頂戴し、私の釣果と合わせて合計18匹。
終わってみれば、まるで最初からサバ釣りが目的だったかのような、満足のいく結果となった。
鰺は釣れたものの、タチウオとカマスには少々物足りなさが残った今回の釣行。しかし、最後にサバの回遊に出会えたおかげで、気分よく竿を納めることができた。
やはり釣りは何が起こるか分からない。思いがけない回遊に出会えるからこそ、最後まで竿を出してみる価値がある。

帰宅後のお楽しみは、やっぱり生節!

これだけサバが釣れたとなれば、帰宅後の楽しみも決まっている。
当然のように、嫁さんにはこうお願いした。
「全部、生節にしてほしい!」
そして。今夜は生節をアテに一杯・・。
釣る楽しみはもちろんだが、釣った魚を美味しく食べるところまでが釣りの醍醐味。程よく脂の乗った秋サバが、どんな生節に仕上がるのか、今から楽しみで仕方がない。
鰺に始まり、最後はサバの回遊で締めくくった今回の釣行。思いがけない嬉しい釣果に感謝しつつ、次回もまた美味しい魚との出会いを期待したい。