「小春日に 天香久山 霞着て」(せんべえ)
高齢の両親と一緒に東海地方に住む弟に会いに出かけました。宿泊に用意してくれていたのは名古屋市内の高層のホテル、18階の部屋でした。何処で目覚めても一番に気になるのは天気のことでこの日も小春日和の絶好の釣り日和。
コロナの感染が再び拡大している昨今、久しぶりの遠出の両親にも大事をとって移動以外は「トイレと食事の休憩のみ」一目散に帰ってきました。ま、車を離れての広範囲な観光はほぼ無理な年齢ですので道中の車窓観光も一つの有為な手段なのかもしれませんが・・。
それにしてもいい天気でした。朝、高層階から眺める都会の風景も朝日に映えて田舎者の私には新鮮だったのですが、海に近い地域で暮らしていますから帰り道から見た霞をまとった奈良盆地の景色もこの小旅行のハイライトとして印象に残りました。(残念ながら写真は撮り忘れていました。)
午後2時頃に帰宅。さて、どうする?
帰りは夕方までかかると思っていましたが意外にも早く帰れました。こうなると「ゆうマヅメ」が気になり始めるのが「釣り好きの性」と言うものでしょうか。取りあえずは少し休憩して・・。と思っていても既にパソコンには今夜の潮時の情報が。波も穏やかそうだし「これは行けそうだぞ」
違った環境で目覚めたせいか?幾日も釣行していない錯覚に陥ります。浜に向かう道中でも何故か懐かしい感じがします。松林の中を抜ければ西側は紀伊水道です。浜には昼間のルアーマンたちでしょうか、何人かが離れて竿を出しています。
車を置くのは、釣り座からなるべく近い所です。だいたい100m前後の歩きですね。行きは良いのですが、帰りに引き上げてくるのにキツく感じるのでなるべく近い場所を選びます。(もちろん四駆じゃないから浜には乗り入れることが出来ません。)それと帰りになるべく上り坂にならない場所。浜は平坦に見えるけど実際に歩いてみると意外に起伏があります。帰りに上りは余計にキツく感じてしまいますからね。
夕日もキレイでした
釣り始めたのが午後6時を過ぎた頃でした。この頃は日没が早くなったので午後6時にもなれば辺りは暗くなっています。まだ西の空には赤みが残っているのでこれが完全に取れて空全体が夜空になったころから釣れるでしょうから、30分くらいは餌撒きでしょうね。
風も弱く波も静か。秋も深まって私たちの丘の世界は気温が下がって厚着をしなければ夜釣りは厳しい時期になってきましたが、海の中はまだまだ快適なようで、近頃はサメが回遊してきて針にかかった鯵が横取りされます。
今この辺を泳いでいるサメは小型らしいのでワイヤーのハリスで鯵を泳がせれば釣りあげることが出来るかもしれませんが、よほどのモノ好きでもなければそんなことはしないでしょうね。私には2年ほど前に弓角に1.2mのサメが掛かって釣りあげた経験がありますが・・。
あくびが出て
予想通りに午後6時半前後から釣れ始めましたが、サメがかき回しているのか?続けて釣れることがありません。「忘れたころにポツリ」です。少し離れたところ(100mくらい南)で知り合いが竿を出していて電話で聞いてみると、ここよりはよく釣れているようだが鯵が集まるとサメも集まってきて「仕掛けを切られてばかり」と言います。
それなら「のんびりサメの居ないところで釣るのも良いかもしれない」と自分に言い聞かせて場所移動することなく釣り続けます。「サメがいないところで」とは表向きで自分的には今夜は良い天気に釣られて来たものの少し疲れが出てきてあくびが出始めていたからで「移動する意欲までは無かった」のが正直なところ。
前回に続いて早々と納竿します。7時半ごろだったと思います。波止じゃないけど居眠りしながら釣りをするのは危ないし、特に今夜は一人ぽつんと釣っていたので、やめた方が良いですよね。まあ5尾釣ったのでサイズも良いし、なんとか刺身にはありつけそうですから。
いつも言われる「お前が帰った後」
「お前が帰った後によく釣れた」コレはいつも言われることです。このセリフを聞きたくないから意欲のある日には少しでも粘るわけですが、今夜はアッサリ挫けてしまいました。先にも書きましたが「5尾釣ったから良しとしよう」
土曜の夜は野暮用があって釣行できないし、日曜からは少し荒れる様子です。しかも気温がぐんと下がるとか・・。地上は本格的に冬支度でも海の中はこれからがパラダイスですから、風や雨や波の状況をみて虎視眈々とチャンスを狙っていきたいと思っています。
では、また。
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