皆既月食の夜は釣れない?太刀魚と鯵を追った2回の釣行記

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笑うしかない惨敗

このところよく釣れているのは「下げ潮のタイミング」。となれば夜明け前は上げ潮だから、その前の下げ潮――つまり前日の半夜釣りなら期待できるのではないか。

そう考えて竿を出したのですが、結果は大外れでした。

半ば常識?

私が通う釣り場は「朝マヅメに強い」ことで知られ、夕マヅメや半夜に良く釣れたという話はほとんど聞きません。長年の経験からも、これは半ば常識のように思っていました。

ただし太刀魚のシーズンだけは例外で、この時期なら可能性があるのでは、と淡い野望を抱いて挑戦したのです。

痛恨のラインブレイク

釣り始めに幸先よく大物(おそらくコロダイ)を掛けたのですが、足元の穴に潜られてラインブレイク。惜しい一瞬を最後に、その後は全くアタリがありません。

最初の大物の感触に惹かれ日付が変わるころまで粘りましたが報われず、泣く泣く帰路に就くことになりました。まさに笑うしかない惨敗。

惨敗の日は皆既月食だった?

前日の夜は大外れ。深夜まで粘る体力も残っておらず、結局その日は竿を畳みました。実はその夜が皆既月食だったと後で知り、もしかすると釣果と関係があったのかもしれないと考えさせられました。

釣り場に居ながら空を気にせず、月食に気づかなかったのも我ながら不思議なことです。周囲の釣り人も少なく、まるで魚も人も月に惑わされていたかのようでした。

翌日は朝マヅメに挑戦

失敗の次回は気持ちを切り替え、朝マヅメを狙うことに。夕食を早めに済ませ早めに就寝、午前1時に出発するつもりでしたが、目覚ましを無視して寝過ごし、気づけばちょうど午前1時。慌てて釣り場へ向かいましたが結局ついたのが2時過ぎ、すでに多くの釣り人で賑わっていました。

聞けば、一番乗りは前日の午後11時から場所を確保していたとのこと。どうやら皆既月食の日は避けられ、翌日に集中したようです。

狙っていた釣り座から少し離れて

当然ながら良い釣り座は埋まっており、私は端の方に落ち着きました。淡い期待を胸に仕掛けを投入しましたが、暗いうちは鯵の反応はゼロ。太刀魚のアタリはあっても針に掛からず、後でわかったのは魚が小さすぎて掛かりにくかったからでした。

夜明けまでは我慢の時間帯が続きます。

そろそろ夜明けかな?

やがて正面の山並みがぼんやりと姿を現し始め、いよいよ朝マヅメの時間です。ルアー釣りに切り替えます。知り合いが釣り上げた太刀魚を見て細身だと分かり、小さめのワームに変更。するとアタリが連発するようになりました。

最初はなかなか掛かりませんでしたが、空が白み始めるころにはしっかりフッキング。入れ掛かりになる場面もあり、短時間ながら存分に楽しむことができました。

太刀魚のピークは30分

ピークはわずか30分ほど。その後はルアー専門の釣り人が時折釣り上げる程度で、私の腕では続けられません。暗いうちに狙った鯵も不発だったため、今度は明るくなってからの「鯖やマル鯵」に期待し、投げサビキの準備をしました。

サバやマル鯵は裏切らなかった

太刀魚狙いの人たちが次々と竿を畳むなか、投げサビキを投入。すると予想通り、鯖やマル鯵が次々と掛かります。隣の知り合いと並んで釣り上げていると、他の仲間も集まってきて一斉に仕掛けを投入。群れをその場に留める効果もあり、しばらく入れ食い状態が続きました。

やっぱり朝の釣り場なんですね

こうして、前回の惨敗とは打って変わり、大満足の釣果となりました。やはりこの釣り場は半夜より朝マヅメに分があるようです。もちろん釣果だけが釣りの楽しみではありませんが、やはり竿を出すからには結果が欲しいもの。釣れない経験をしたからこそ、仕掛けや釣り方を工夫できたのだと感じました。

まさに「失敗は成功のもと」。釣りの奥深さを改めて実感する二日間(足掛け3日かな?)でした。