「まりちゃん」天地真理がニューミュージックの歌姫だったら

1970年大阪万博に沸いた翌年1971年

天地真理さんはデビューしています。

デビュー曲は「水色の恋」そのちょっと前のポップスに

「恋は水色」と言うのがあったかなあ？

私は小学6年生でしたからあんまり詳しくは覚えていません。

「真理ちゃん」は当時19歳か20歳だったと思います。

その後のアイドルが地声の歌になるのに対して

「真理ちゃん」は「ファルセット？」歌唱力は意外とあるんですよね。

爆発的に売れて、わずかな間に消えてしまった伝説の歌姫ですが、

歌謡史を語る番組などでは殆ど取り上げられることなく

「タブー的扱い」を受けている感じさえある気がします。

それはともかく私が思春期の入り口に憧れた

歌姫「天地真理」について語ってみたいと思います。

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子供はみてはいけない

「時間ですよ」と言うテレビドラマがありました。

堺正章さんや今年亡くなった樹木希林さん（当時は悠木千帆：ゆうき ちほ　）

こちらも故人の森光子さん等が出演していた番組で

「隣のまりちゃん」と言う役ででていました。

堺正章さんと屋根の上で歌を歌っていましたよ。

初めからアイドルだったなあ。とても憧れてみていました。

ただ、この番組は夜遅くからの番組だったような気がしますし、

銭湯が舞台ですのでお色気シーンも多く

当時は「子供はみてはいけない番組」だったような気がします。

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瞬く間にアイドルの頂点に

家に有った小さな電蓄で450円か500円もしたシングルレコードを

貯金をはたいて買ってきて聴いていましたよ。

掃除もしないでレコードを聴くものだから

「ジャリジャリ、バリバリ」とノイズだらけでしたが

真理ちゃんは良い歌声でした。

そのうちに世の中なんでも「真理ちゃん」で

自転車にまで「真理ちゃんの絵」が付いて

真理ちゃん自転車なんていうものまで売っていました。

もちろん下敷きや文房具にもついていたような気がします「真理ちゃん」。

小柳ルミ子さんや南沙織さんも居ましたがやっぱり真理ちゃんが好きでした。私は。

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ほんの3年か4年

真理ちゃんがアイドルの頂点にいたのは

ほんの3年か4年の間の事ですが、

浮き沈みの激しい芸能界で

そんなにも頂点でいられたことは凄いことだと思います。

しかもグループでは無く一人のアイドルでです。

「売れる間に売りつくせ！」的な売られ方をしたために

「売るものが無いくらいに売られて」何もかも無くなって

燃え尽きたような人気の落ち方だったんじゃないかなあ？

少しずつ小出しに長く売ってくれていたら

今も大物歌手の一人でいたかもしれないし。

真理ちゃんはフォーク的なイメージが有ったから

「フォーク・ニューミュージック」の路線に変えていたら

今でも小さなライブ会場で歌っていたかもしれないですよね。

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本当に普通の人

芸能界で頂点にまで上り詰めたのに、

その後は行き詰った仕事をしたり華やかさとは縁のない真理ちゃんですが、

たぶんごく普通の神経の人だったからそうなったのでしょう。

アイドルで「チヤホヤ」されたら舞い上がり、

持ったことのないお金が手に入ったら金銭感覚が麻痺し、

管理が疎かになるのも無理はありません。

普通の人が「生き馬の目を抜くような芸能界」で

生きていくのは大変なことだと思います。

真理ちゃんが売れてその恩恵に与って(おんけいにあずかって)いた人たちの中に

心ある人は居なかったのでしょうか？

ただ、誰も手を差し伸べなかったのではなく

作曲家の森田公一さんや女優の故森光子さん等が何度か与えてくれた再起のチャンスを

彼女が生かせなかったのも現在に至った原因の一つなのかもしれませんね。

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今の真理ちゃん

現在の姿の真理ちゃんがテレビに出てきて

何かをしてくれることを私は願っていませんが、

もう少しテレビ等で懐メロや歌謡史をやるとき

「真理ちゃんを話題」にして大きく扱ってあげて欲しいと思います。

それだけの貢献や歴史を作ったアイドルだからです。

真理ちゃんの話題を避けて通ることはしないでほしい。

ヒット曲も多くありますから流してあげればいいと思います。

「当時のキラキラ輝いていた真理ちゃん」

が好きだったファンも多くいるはずです。私も含めて。

その人たちのためにも過去を振り返るときには

真理ちゃんを外すことなく登場させてほしいものですね。

では、また。

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