太刀魚釣りのシーズンが始まりました。波止から意外に簡単に釣れる太刀魚ですが、
その身は白身でサッパリとしていて刺身でも煮ても焼いても、
うちの嫁さんなんかは時にはお寿司にもしてくれて
美味しく頂ける飽きの来ない魚です。
また、真空パックにして冷凍すれば鰺よりも長期に保存ができて、
たくさん釣れた時などにも無駄にすることがありません。
私も今シーズンは良く釣れています。
家族で食べる分の冷凍保存もたくさんできましたしまだまだ増えるでしょう。
あとの処理が毎日大変だからある程度以上は釣ってこないでほしいと
リクエストが出るくらいです。
もちろんご近所にも近くの親戚にも配って回りました。
どなたもその新鮮さを喜んでくれました。
太刀魚は銀の輝き
太刀魚にはウロコが見当たりません。退化したのか?初めから無かったのか?
進化して無くなったのか?そして魚体の格好も独特で
私たちになじみの深い太刀魚は尻尾が細くなって蛇の尻尾のような感じです。
釣りあげたばかりの太刀魚は、銀色がとてもきれいで
サーベルフィッシュの呼び名がそのままな感じに見えます。
この銀の輝きもわずかにこすれただけでもろくも傷がつきます。
網で漁師さんがとってきた太刀魚は商品価値が低いようで
バーゲンで積み上げて売られていたりしています。
太刀魚を最もきれいに持ち帰れるのは、丘からの釣りで
足場が十分に広くて余裕をもって取り込みができる私たちでしょうね。
きれいに水面から抜き上げて、太刀魚ハサミで掴み活〆にしてクーラーに保管。
神経質な人は持ち帰るのにまがった癖がつくのが嫌だといって
商品用の長い発泡スチロールの容器やら大物用の大型クーラー等を
持ち込んでくる人もいます。
太刀魚の銀の輝きは鮮度とともにみんなが気を遣うポイントなんですね。
太刀魚の歯に気を付けて
太刀魚は釣れたら針にぶら下がったまま体を激しく左右にうねうねしています。
頭を強く振っている場合もあります。
暴れる勢いが強い間はなるべくハリスの太刀魚から離れたところを掴んで竿を置き、
その手に太刀魚ハサミを持ちます。
太刀魚ハサミを大きく開いて太刀魚のエラ付近かそれより少し下あたりを
しっかりとつかみます。
あんまり頭から離れた下の方を掴むと頭を振って危険ですから、
なるべく鰓に近いところがいいですね。
初めは力加減が分からないので危険防止のためにシッカリ、
がっちりつかんでください。シッカリ掴めたら反対の手でハサミをもって
頭のすぐ後ろのところに切り込みを入れます。
特別なハサミでなくても私は100均の工作用のハサミで
カットしていますから切れれば何でも構わないでしょう。
これで活〆です。
サバやアジなどは活〆した後に血抜きをするために
海水入りのバケツに頭を下にして暫く入れておきますが、
太刀魚は(私は)このまますぐに氷塩水の入ったクーラーに入れて保管します。
時々ちゃんと水に漬かっているかどうかは確認しますが、
「たいていは放り込んだらそのまま家まで」というパターンです。
銀色がきれいならそれだけで旨そうに見えます
釣りあげたばかりの太刀魚の背びれもきれいです。
透明な扇子のような背びれが組体操の「蛇のうねり」みたいに
うねうねしている光景は太刀魚釣りをした人にしか見られない
自然の芸術に思えます。銀色と透明がきれいな太刀魚ですが、その歯は強烈で、
泳いでる小魚を泳ぎながらかじることができるくらい鋭くて、
ちょっと触ってしまっただけでも出血がなかなか止まりません。
万一、手をかまれたりしたら即病院送りになるかもしれません。
十分気を付けてください。決して手で針を外そうなどとはしないでください。
そのために釣り用のプライヤー?ペンチ?が売られています。
こわごわ手で外すよりプライヤーでサクッと外す方が
安全で速いですから是非そうしてください。
きちんと活〆して氷塩水で保管された太刀魚は家に帰っても
きれいで新鮮そのものです。お好きな料理にして召し上がってください。
誰かに差し上げてもスーパーの売り場で見るよりもずっときれいな魚体に
驚かれることでしょう。眠たさを我慢して釣行したことが報われる瞬間です。
ぜひ味わってみてください。
では、また。
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