「寅さん」もありましたが、お正月映画と言えば、私はトラック野郎が印象に残っています。ビデオで全作見ましたよ。

主人公は、日本全国津々浦々を走る

長距離トラック(白ナンバー)運転手、一番星こと星桃次郎(菅原文太が演じる)

 

相棒は、やもめのジョナサンこと松下金造(愛川欽也)

彼が子沢山の相棒。

 

この二人が各地で起こす珍道中を描かれている。

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『ルート66』の様なロードムービー

「トラック野郎」誕生のきっかけは、

ジョナサン役の愛川欽也が、吹き替えを担当していた

アメリカCBSテレビのテレビドラマ『ルート66』の様な

ロードムービーを作りたいという構想を

自ら東映に持ち込んだのが始まりと言うことらしい。

 

当時、愛川が司会を務めていた番組に

ゲスト出演して知り合った菅原文太に持ち掛け、

二人で「東映の岡田茂社長(当時)に企画を持ち込み直談判して

すんなり企画が通った」と言う裏話がある。

 

「トラック野郎」という題名は

プロデューサーの天尾完次による命名らしい。

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即座にシリーズ化を決定

「トラック野郎」シリーズは、

東映の興行の基盤「ドル箱シリーズ」として

1975年のスタートから1979年末まで盆と正月の年2回公開されていた。


第一作目の企画から下準備、撮影を含めた製作期間は2か月、

クランク・アップは封切り日の1週間前であった。

 

当初シリーズ化の予定はなく、単発作品としての公開だった。


こうして、過密な撮影スケジュールと低予算で製作された

『トラック野郎・御意見無用』は1975年8月30日に公開された。

 

いざ蓋を開けてみると、オールスターキャストの大作

『新幹線大爆破』(同年7月公開)の配給収入の2倍以上の

約8億円を上げたことから、

 

岡田社長は「正月映画はトラックでいけ」、

(2作目の)題名は爆走一番星や!」と

即座にシリーズ化を決定したという話である。

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寅さんが「静・雅」なら桃さんは「動・俗」

内容は、ライバル映画であった松竹の

『男はつらいよ』のスタイルを踏襲している。

 

菅原自身も後に語っているように、

「毎回マドンナが現れ、惚れては失恋するところは、

『男はつらいよ』のそれに似ているが、

寅さんが「静・雅」なら桃さんは「動・俗」と対極をなしている」

と言うことである。

 

本作の人気が高まるにつれ、未成年者のファンも増加したため

「一部の所謂俗な場面」はそれらの観客への配慮もあり、

シリーズ後半以降はほとんど描かれなくなった。

 

また、テレビ放映の際際には時間の関係もあり

その辺りの(俗な)シーンをカットの対象とされることが多かった。

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リーズ全10作に通ずる基本的なストーリーは、

桃次郎が目の前に現われたマドンナに一目惚れをし、

相手の趣味や嗜好に合わせて

付け焼刃的な知識で積極的にアタックしていく。

 

また、個性の強いライバルトラッカーが現われ、

ワッパ勝負(トラック運転での勝負)

一対一の殴り合いの大喧嘩を展開する。

 

それにジョナサン一家、

ドライブインに集う多くのトラック野郎達が絡んで

「人情味あふれるキャラクター 桃次郎」を中心に、

様々な人間模様が綴られてゆく。

 

結局、恋は成就せず。

クライマックスは、お約束の爆走シーンへ。

 

天下御免のトラック野郎に戻った桃次郎は、

(これもお約束の)時間が足りない悪条件の仕事を引き受け、

愛車「一番星号」に荷(時には人も)を載せて

ひたすら目的地に向けて突っ走る。

 

「連絡手段は違法CB無線か?」

「マイコール1番星」

一度は言ってみたいコールサイン。

 

追っ手の警察を蹴散らしトラック野郎達の応援や協力を得て、

道なき道を走り一番星号を満身創痍にしながらも

時間内に無事送り届ける。

 

そして修理を終えた一番星号とジョナサン号が走り去る…

というシーンで終わりを迎え、

ラストシーンには「一番星ブルース」が流れる。

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いながらに旅ができるロードムービー

古い日本映画のパターンだと思います。

映画の「釣りバカ日誌」もよく似た展開だし

全国をその回ごとにロケで回ります。

 

「股旅物」なんでしょうね。

そんな分かり切ったストーリーでも毎回見て人気を博したのは、

やはり主人公の個性や周りで

脇を固める脇役の個性や活躍があったからでしょう。

 

「桃さん」と「ジョナサン」の掛け合いが時に気持ちよく、

また身近に感じるところがあって見るものを飽きさせず。

 

また、日本の高度成長を支えた

「トラック乗り」たちの応援も欠かせなかったと思います。

私は、日本各地をロケで回るこんな映画が好きで見始めましたが、

物語の面白さや主人公の個性的な活躍に魅せられていった一人です。

 

日本は小さな島国ですが、

そんな中にも地域性や特色があって

居ながらに旅ができるロードムービーはいつ見ても魅力あるものです。

 

いまは亡き

菅原文太さん。愛川欽也さんのご冥福をお祈り申し上げます。 

 

では、また。