釣果の違いは竿の長さか? 台風一過の海でアジが爆釣した朝

台風一過の一日目――と言っても、正確には台風が過ぎた翌日に私は野暮用で釣りに行けなかったので、私にとっては昨日が「台風一過からの一日目」ということになる。

このところ通っている釣り場では、「釣れる日」と「釣れない日」が、まるで陰と陽のようにはっきり分かれる傾向がある。

昨日は、その「陰の日」。

ならば今日は「陽の日」ではないか。

そんな都合のいい予想をしながら、まだ暗いうちから釣りの支度を始めた。

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今朝はアジ釣りに専念

今回の私の方針は、アジ釣りをメインにすること。

太刀魚の餌釣りはやらない。その代わり、太刀魚はルアー、ワームだけで狙ってみることにした。

できれば「アジ釣り一本」で勝負したいところなのだが、そこは自分でも認める「セコイ性格」。

完全に一つへ絞ってしまうより、わずかでも逃げ道を残しておきたい。

まあ、こればかりは性格なので仕方がない。

釣り場に到着してからの流れは、昨日の朝とほとんど変わらない。

ただ、明らかに違っていたのが場所取りの数だった。

クーラーボックスなどを置いて場所を確保している人がかなり増えている。やはり太刀魚の回遊に期待している釣り人が多いようだ。

ところが、場所取りの数の割には、車も釣り人もまだ疎ら。

私の場合は、約30分先に到着していた友人の隣の隣。昨日よりも20mほど湾奥側のポジションになった。

とはいえ、メンバーの並びは昨日と同じだった。

昨日との最大の違いは「竿」

まずはいつもの「下カゴ・サビキ仕掛け」を投入し、タナを取る。

水深は昨日とそれほど変わらないようだ。

取り敢えず、スピニングリールのラインストッパーを使って底の位置を固定する。

この方法だと、大物が掛かった場合には、やり取りできる道糸の長さが限定されてしまう。

それでも手返しの良さは抜群なので、私はこの方法をよく使っている。

そして、今回のアジ釣りで昨日と一番違うのが「竿の長さ」だった。

昨日は5.4m・2号の竿。

ところが、隣の知り合いが使っていた6.1mの竿に、釣果では若干負けていたような気がする。

そこで今朝は、彼の上を行ってみようと6.3m・2号の竿を持ち出した。

サビキ仕掛けは昨日と同じ。

というより、昨日使ったものを水洗いして乾燥させ、そのまま持ってきたものだ。

自作サビキなので、すでに5回目くらいの釣行になる。

多少の劣化はあるかもしれない。

しかし、手間や材料費を考えれば、せめてこの程度の回数は使いたい。自作仕掛けなのだから、そこまで使い倒してこそコストパフォーマンスが良いというものだ。

釣り座は浅い。でも集魚灯が効いた?

今回の釣り座について、もう一つ気になったことがある。

最近は全国的に大雨による被害が報じられている。各地の漁港や釣り場では、水潮や濁りによって釣果に影響が出ている場所も少なくないだろう。

幸い当地では、この秋は比較的雨が少ない。

海水もよく澄んでいて、水温の低下もまだ遅い。

そのため、最近は釣果が少なかったこともあって釣り人も少なく、私たちジジイのジモティー組は比較的良い釣り座に入ることができていた。

そこは外洋に近く、水深のある場所。

それに比べると、今回の釣り座はかなり浅い。

感覚的には、1ヒロ、2ヒロどころではなく、以前の場所より3ヒロ以上浅いのではないかと思う。

そして、この「浅さ」が集魚灯にも影響する。

この釣り場では、集魚灯を使うのがほぼ常識になっている。

水深のある場所では、強力な集魚灯を照らしても自分の足元を照らすだけで精いっぱい。

ところが浅い場所では、海底近くまで光が届く。

しかも、光が届く範囲そのものも広くなったように感じる。

ひょっとすると今回は、この集魚灯の効果が思いのほか大きかったのではないか。

そんな気がしてきた。

とにかくアジが釣れる

そして結果は――。

とにかく、よく釣れた。

しかも、周囲と比べても明らかに釣れた。

今回、周囲と違っていたものを考えてみると、まず竿の長さがある。

私は6.3m。

昨日は5.4mだった。

そしてもう一つが集魚灯。

サビキは自作だが、昨日と同じもの。撒き餌も特別変えていない。

となれば、「竿の長さ」と「集魚灯」の二つが気になってくる。

もちろん、それだけが原因だと断定することはできない。

潮の流れ、魚の回遊、釣り座、時間帯など、釣果を左右する要素はいくらでもある。

それでも、今回の釣れ方を見ると、この二つが何らかのプラスになった可能性は十分あるのではないかと思う。

午前1時過ぎから釣り始め、午前6時頃、周囲が明るくなるまで、ほぼ休みなし。

アジは足元で60匹以上。

そのうち15~20匹ほどは知り合いにお裾分けした。

さらに、45cmクラスのコロダイが1匹。

40cmクラスのチヌが1匹。

こちらはさすがにタモの出番となった。

明るくなってからは投げサビキに切り替えると、良いサイズのアジが2匹。

20cmクラスのアイゴも2匹釣れた。

チヌとアイゴは、どちらも知り合いが貰ってくれた。

期待していたサバだけは、残念ながら姿を見せなかった。

そして、スペア的にやっていた太刀魚のワーム釣りでは1匹。

本命のアジは爆釣、思わぬ大物まで出て、太刀魚も一応1匹。

結果だけ見れば、かなり満足度の高い釣行になった。

釣果の差は竿の長さだったのか?

今回の釣りを終えて、一番気になっているのがタイトルにもした「釣果の違いは竿の長さなのか?」ということ。

昨日と今日で大きく違ったのは、5.4mから6.3mへと竿を長くしたこと。

そして、釣り座が浅く、集魚灯の光が海底近くまで届きやすかったこと。

この二つは確かに気になる。

特にサビキ釣りでは、竿が長くなれば仕掛けを投入できる位置や、魚のいるポイントへのアプローチにも違いが出る。

ただ、今回一度だけの釣行で「6.3mの竿だから釣れた」と結論を出すのは早すぎる。

むしろ、竿の長さと集魚灯、釣り座、潮、魚の活性など、いくつもの条件がうまく重なった結果なのだろう。

だからこそ面白い。

次回、同じような状況で5.4mの竿に戻してみれば、もう少し何か見えてくるかもしれない。

釣りは、釣れたことそのものも楽しいが、「なぜ今日は釣れたのか?」を考えるのもまた面白い。

今回はその答えを少しだけ見つけたような気がする。

早起きした――というより、ほとんど寝ずに出かけた甲斐のある釣行だった。